損な役回り

2004年2月16日日常

数年前、戸籍抄本の表記に「長男」だの「次女」だのと言った
書き方がなくなったと聞いた事がある。パスポート申請の折
それを取得したのだが、自分の場合は、まだ「長男」と
ハッキリ書いてあった。今日の生活において、「長男」だから
といって得する事も損する事もないので、どっちでもいいのだけど。

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自分には、2つ下の弟がいて子供の頃は、それはそれはケンカばかり
していた。そうすると決まって両親(だいたいは母親)は、兄である私に

　あんたは、お兄ちゃんなんだから

と地の果てまで行っても覆せない不条理な叱られ方をする。
さらに付け加えれば、母親のラストカードとも言える叱り方は
私と弟のケンカの原因は、ほとんど問わない訳で、
例え、客観的に見て明らかに弟に非があろうとも

　あんたは、お兄ちゃんなんだから我慢しさい

と、地の果てまで行って、さらに地中深く潜っても
覆せない叱られ方をしていた。また

　どうして、自分ばかり叱るのか？

と言ったような事を言ったとしても、叱る立場に人間に
聞いてもらえる訳がないのが実際のところ。
こんな話を随分前に、母親としたところ、言い分としては

　上(兄)を叱った方が、その場が早く終結する
　だから、圧倒的に(私を)叱った

という事だそうだ。母親にして見れば、何よりそれが
一番なんだろうが、叱られる立場の人間としては、好きで
長子ではないわけだし、どうあがいても、長子という
ポジションから逃れられないのは事実。今、思うと
かなり不条理な話で、損な役回りである。

周りの歳が近い兄弟がいる長男や長女に話を聞くとやはり
同じような現象だったらしい。はやり長子というのは
弟や妹が生まれた時から叱られる役と決まっているそうだ。
さらに女性の場合で、弟がいる場合などは追加事項で

　あなたは、お姉ちゃんでしょ。
　それに女の子なんだからケンカなんかするものではない。

とジェンダー論者からすれば、何を言われるか分からないような
事を言われていたらしい。これは長男より可愛そうに思える。
弟や妹というのはなった事がないので、分からないが
弟や妹という人達だって、色々と言い分はあるかと思うが、
長子の多くの人は、そういった理不尽な事を言われて
大人になったのです。ちょっとは理解してくださいね。

最近、自分で自分はどうゆう人間であるか？
という事を考える事がある。もちろん完璧に分析できている
訳ではないが、アウトラインとしては

　自分に甘く、他人にはもっと甘い

という風に思っている。ひょっとしたら、この辺りが
起因しているのかもしれないと勘違いしたりしている。

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*今日の夜ごはん

　二郎　(普通豚＋煮玉、野菜、にんにく)