どこかのサイトで見たのか忘れたが、ノーベル賞作家の大江健三郎氏が
 
 
 「男はつらいよ」の寅さんの日本語は実に美しい
 
 
とコメントしたことがあるそうだ。言われてみればそうかな?と思い
昨日、レンタル屋に走り「男はつらいよ・拝啓、寅次郎様」を借りて
見てみる事にする。意識してみているからかも知れないが、確かに
美しく聞こえる。特に寅次郎さんの商売は的屋であるから、口上や啖呵は
五七調で、かつ多くが韻を踏んでいるので実に綺麗に聞こえる。
「男はつらいよ」シリーズと言えば
 
 
 寅さんが柴又に帰る → おいちゃんとケンカする → 旅に出る
 → 誰を好きになる → ふられる → 正月の年賀状
 
 
という、黄金パターンだが、ストーリーはさておいても、寅次郎さんの
台詞では、非常に感銘する言葉が多い。例えば
 
 
(第39作目・寅次郎物語)
満 男「人間は何のために生きてるのかな」
寅次郎「何て言うかな、ほら、あ−生まれて来てよかったなって思うことが
    何べんかあるだろう、そのために人間生きてんじゃねえのか」
 
(第27作目・浪花の恋の寅次郎)
    そりや今は悲しいだろうけどさ、
    月日がたてばどんどん忘れて行くものなんだよ。
    忘れるってことは本当にいい事だよ。

こうゆう事が言える男になってみたいものだ。
 
−−−
 
昨日の首痛・肩こりは、昨日よりもマシとはいえ、まだまだ痛い。しかし
このまま家にいると腐ってしまいそうなので、映画を見に行く事にする。
ラストサムライか、シービスケットと悩んだが、前々から気になっていた
シービスケットを選択。うまくいけばラストサムライとのハシゴも可能。
シービスケットは1930年代・アメリカ競馬の話で、凋落の馬主、調教師、
騎手、そしてシービスケットが勝ちあがって行くというストーリー。事前に
大まかなアウトラインは頭に入っていたのだが、展開として、話が細切れで
非常に早い。よって、予めおおまかなストーリーを知らないと辛い。
映画の趣旨としては
 
 
 負けたって、挫折したってまたやり直せばいいではないか
 
 
というような内容。非常に分かりやすい内容であったが、期待していた分、
ちょっと評価は低いかな。シービスケットを見終わって、
走れば、ラストサムライとのハシゴも可能だったが、
次週のお楽しみにとっておくことにする。中井貴一主演の
ラスト・アンド・ヘブンも近いうちに見たい。

映画が終わり、とぼとぼと藤沢の街を歩いていると、昨日は家からほとんど
出なかったので、気がつかなかったが、冬の凍てつくような風ではなく
暖かい風が吹き抜けるような気がした。もう2月22日。自分とは関係なく
季節は巡っているのが実感できた。

−−−

*今日の夜ごはん

 サークルK おにぎり2つ(明太子、うめぼし)

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