地下鉄の終電が終わってしまったので梅田から淀屋橋のホテルまで、タクシーを利用する。だいたい地元以外でタクシーに乗る時は、その土地の事を色々と聞くのだが、大阪は大都市であるから

 景気はどうですか?

と聞いて見ることにする。すると運転手は「最悪ですわ。景気回復なんて嘘」との返事。たしかに阪神大震災以降、都銀は大型合併を繰り返し、関西が地盤の地銀は壊滅的な状態になっているという事は知っている。往々にして地元の銀行が、そのような状態では、その都市自体の景気がよくない。そしてタクシーは景気に一番、敏感である。その運転手が「最悪」というのだから「含み」を勘案した場合であっても、よくがないことが伺える。さらに関西のタクシー事情についても、色々と聞いたのだが、関東の場合の深夜割り増しが3割に対して、大阪のそれは2割だったり、関西の方が業界全体として値段を崩しているという話も聞けた。

消費者としては、安ければ安いほどいいのは事実であるが、ちょっとスタンスをおいてみると、モノの値段が下がるという事は、巡り巡って自分の給与も安いという事にもつながる。いわゆるデフレ。「風が吹けば桶屋が」の逆の話。

バブル景気が崩壊して、もう10年以上。相変わらず先行きが不透明。真にタクシーの運転手が「景気いいですよ」と言う日が再びやってくるのだろうか?と思ったりする。

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