悪徳金融だ?

2004年11月3日 日常
消費者金融に勤務してそろそろ丸9年。早いのか遅いのかはよく分からないが、このご時世でよくここまで、来れたものだと思う。9年間で、仕事はともかく、この業界はいかに世間から煙たがられているかが身にしみて分かったという事であろうか。本気かどうか知らないが知人からよく、

 悪徳金融〜

とからかわれる事がある。9年を飯を食っている商売で、冗談とは、このような事を言われるのは、もの凄く腹がたつ。そもそも、昨今の消費者金融業界というのは、貸倒の増加や出資法と利息制限法というダブルスタンダードの中を右往左往しながら生きがられていて、昨今では業法なども厳しく、回収業務等は困難を極める。しかし、その事実というのは業界の人間しか知られていないという事が第一にある。

また、消費者金融業界というのは世間的にどうして、煙たがられるのか?という事を考えてみる。まずは金利。そもそも論を言えば、人に金を貸して利息を取るというのは資本主義社会では当たり前の事である。簡単に言えば金が金を生む事は資本主義社会の必然ともいえる。例えば人に金を貸した場合民法であれば年利にして5%、商法によれば6%の金利を取ることが出来る。また消費者金融業界では年利29.2%の上限金利が設定されていて、それを上回っての貸付はできない。すでに法令上にたって貸付をしている訳であるから、これにおいて「悪徳」といわれる筋合いはない。仮に29.2%の金利が高いというのであれば借りなければいいだけの話だし、借りて金利が高いというのは子供のケンカだと思う。どうしても金利を下げたければ、自力で返済するか、南野法務大臣にでも嘆願すればいい。

そもそも、日本において借金というのは、表に出せるような話ではない。それに一昔前のようなドラマで暴力団が暴れまわって借金を取り立てる事などありえない。あったとしても、それらは業法無視の闇金であり、我々とは別の商売である。つまり、これら日本人が普通のイメージとして捕らえられている消費者金融というのは明らかに間違ったイメージである。これら事情を知らないと思われる人達が、我々に対して「悪徳金融」というのは憤りを感じる。決して違法ではない商売をこのように言われるのは心外である。職業に貴賎はないはず。

 借りた物は返す
 契約した事は守る。いやなら契約しない

ここから話をはじめるべきではなかろうか?

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