昨今の若者(特に学生)は「仕事に就く」という問いに対し、どのようなに考えているか?

というのが昼休みの話題。現実問題として多少、景気が上向きになったとは言われるものの相変わらず、就職難であるという事には代わりはない。知り合いの学生に聞くと「周りは就職活動すらしていない」という返答。これは重大な問題である。日本は資本主義国家であるから、働かなければ収入がない。誰かに養ってもらっているならそれはそれでもいいが、そうでなければ食えなくなるのは道理。しかしもっと重大な問題として、労働力が少ないという事は間接的であるが、その国の国力にも影響する。

色々なケースが考えられるが、例えば高校、短大、大学、専門学校において、何か1つでも他人と比べ抜きに出た能力がないとした場合、仮に就職活動をしても残念ながら、どの会社も容易には採用してくれない。企業だって利潤の追求がある以上、当然の話である。これを企業側の責任にするのは、身勝手な意見とも思える。では、そんな現状で、学生達は、自ら努力をして自分に技術を身に付けるだとか、そういった事をしているか?といえば、残念ながら、そのような話はほとんど聞かれない。つまり、ハナから諦めているという事である。従って、今はいいかも知れないが、例えば30歳になった時、同じ状況が続いたとしたら彼等はどうなるのであろうか?また、日本という国の国力というのはどうなっていくのであろうか?

もう一つ。「学校を出てからでも探せる」という話を各所で聞くが、これは大きな間違い。学生という保護された身分で、さらに学校が斡旋してくれる企業に就職活動をしないで、卒業してからも就職ができるという合理的な説明をしてもらいたいものだ。本当に、どんな会社でもどんな職種でもいいというのであれば、ないことはないかもしれないが、逆にそう考えるのであれば、学生時代に就職活動もしているはずだし、意思が強ければ決まっているはず。

やはり、こういった若者は「労働意欲がない」と言うしかない。そのラップでは、問題の先送りをしているにすぎないし、明確な目的があって、今は、未就業という身分ならともかく、そうでなければフリーターがあふれる世の中になるのは明らかである。サラリーマンになって9年。こんな若者たちの話を聞いていると、社会の仕組みというのが、わかってきたような気がする。

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