徒弟制度

2005年4月29日 日常
友人の結婚式の二次会があるので、いつもの休日より早く起きて床屋に行く。散髪してもらいながら、昨今の床屋事情というのを聞いたのだが、最近はインターンはほとんどなく、学校で一人前の床屋にして、世に送り出しているそうで、もちろん現場ではないと分からない事があるそうだが、徒弟制度というのも以前のそれとは、変わってきているそうだ。

 なるほど。職人の世界も随分と様変わりしたものだ

と感じる。これを自分が経験して来た頃に置き直してみると、自分が入社した時には、先輩社員が色々と仕事を教え、毎日のように注意を受け、何だかんだと給与と見合うを働きが出来るようになったのは3年目以降ではないかと思える。無論、職人ではないが、プロであることには変わりない。そういった意味では徒弟制度まで行かないまでも、自分達がサラリーマンになった頃は、そういった事が、ごく普通に行われてきた。所が昨今は、業務によってある程度のマニュアルが完備されていて、それに従い、業務をこなすスタイルに変貌しつつある。一見、効率的であるようにも思えるが、業務には例外やイレギュラーといったマニュアルに記載されていない事が間々、発生する。これは自分で考えて、適切な方法をとらなければならない。若い社員を見ていると、マニュアルに載っていることは無難にこなすが、それ以外の事象が発生すると、どうも立ち行かなくなるように思える。悪いケースとしてマニュアルに記載されていないからという理由まで付けてくる社員もいる。これで「そういうこともあるのだ」と諭して理解できる社員であれば、問題はないのだが、大概は、不貞腐れるケースが多い。

徒弟制度がいいか、悪いかというのはともかくとして、会社やその会社の文化にもよるが、先輩が後輩に教え叱り、自分で気が付くような仕組みというのは、必要ではないかと最近、感じる。それの補助機能としてマニュアルがあるというのがいいのではなかろうか?マニュアルありきであると、必ず問題が起きる。最後は人が人に伝えることこそ、良い仕事が出来るのではないかな。

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