言葉になっていない言葉
2005年7月17日 日常昨日のNHK教育の「なるほど日本語塾」の続き。番組内で金田一秀穂氏が登場。この方の祖父は金田一京助、父は金田一春彦で、もちろんというべきか言語学者。で、内容は、街頭インタビューで、ホチキスを提示し
この中(ホチキス)に入れる金属を何と呼ぶか?
という設問。実に色々な呼び名があるもので、
ホチキスの針、ホチキスの弾、止め金、針・・・などなど。
しかしJISの規格によれば、これを
ステイプラー用止め針(とめしん)
というらしい。ただ、こんな言い方する人は誰もいない。これに金田一氏は、
言葉というのは、正確な呼び名など
どうでもよくて、相手に通じればよい
と言っていた。さらに金田一氏は
この世の中には『言葉になっていない言葉』の方が多くて、
我々は、それらのうち『言葉になったもの』で相手と
コミュケーションを図っている
とのこと。さすが、言語学者の言うだけあって説得力がある。これを受けて思うに、何か相手に伝えて、誤解を生んだり、理解してもらえないなどという事は、十分にありえることではないだろうか。しかし、それではコミュニケーション自体を否定することになってしまう。そんな中で、自分の意思を相手に伝えようと思えば、いつだったかのBLOGに書いた通り手の込んだ技法ではなくて、自分の素直な気持ちを相手に伝えることという以外、他ならない。これが結論ではあると思う。結局の所は、言葉というのは、相手に自分の意思を伝える道具であり、根本は自分の奥底に眠る
『本当の気持ち』というのを正確に見出す作業
という事が一番重要ではなかろうか。
この中(ホチキス)に入れる金属を何と呼ぶか?
という設問。実に色々な呼び名があるもので、
ホチキスの針、ホチキスの弾、止め金、針・・・などなど。
しかしJISの規格によれば、これを
ステイプラー用止め針(とめしん)
というらしい。ただ、こんな言い方する人は誰もいない。これに金田一氏は、
言葉というのは、正確な呼び名など
どうでもよくて、相手に通じればよい
と言っていた。さらに金田一氏は
この世の中には『言葉になっていない言葉』の方が多くて、
我々は、それらのうち『言葉になったもの』で相手と
コミュケーションを図っている
とのこと。さすが、言語学者の言うだけあって説得力がある。これを受けて思うに、何か相手に伝えて、誤解を生んだり、理解してもらえないなどという事は、十分にありえることではないだろうか。しかし、それではコミュニケーション自体を否定することになってしまう。そんな中で、自分の意思を相手に伝えようと思えば、いつだったかのBLOGに書いた通り手の込んだ技法ではなくて、自分の素直な気持ちを相手に伝えることという以外、他ならない。これが結論ではあると思う。結局の所は、言葉というのは、相手に自分の意思を伝える道具であり、根本は自分の奥底に眠る
『本当の気持ち』というのを正確に見出す作業
という事が一番重要ではなかろうか。
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