甲子園球場の土地簿価は800万円
2005年10月5日 日常これはどうも事実らしい。簿価というのは実勢価格ではなく、その会社が認識している物件の帳簿価格。よって、実勢価格とは売買しない以上はまったく関係なく、阪神電鉄(グループ)の「甲子園球場の価値」である。
素人が考えても、広大な甲子園球場の土地が800万というのはある訳がない。では、なぜ、800万円でまかりとおるのだろうか?実は、これは会計に深く関係している。そもそも企業の資産評価というは、原則、取得原価主義といって購入した価額で帳簿に計上する。色々と調べてみると、阪神が甲子園球場の土地を購入したのは大正時代との事。つまり800万円というのは、大正時代に購入した価格のままという事。現代の会計では、実勢価格がいくらだろうと、このような事象が発生する。ちなみに現在の甲子園の土地評価額は約200億といわれている。では、差額は?というと、これは帳簿に現れない、いわゆる「含み益」とも言われる。どうも阪神電鉄というのは、甲子園の他にも、沿線各地に土地をたくさん所有しているのだが、同じように現象になっているそうだ。
そもそも株価というのは、市場の売買価格というのもあるが、その企業の純資産を計算根拠にしている。では、その純資産を示すのは何か?といった場合、貸借対照表といわれる財産と負債の一覧表。純資産とは
資産から負債を引いたもの
しかしながら、阪神電鉄は200億の土地を800万円で認識しているのだから、当然、資産は小さくなっており、本来の純資産が過小に評価されている。したがって株価も低くなっている。
村上氏はここに目をつけた
投資に見合うだけ、阪神電鉄に資産があると踏んだので、阪神電鉄の株を大量に取得する。投資して、極論としては阪神電鉄の資産を売り払い、負債を全部返済したとしても儲かるという算段だ。どちらかといえば、これは阪神電鉄云々というより、日本の会計制度、市場株式制度に問題があるとして問題提起しているという側面もあるのではないだろうか。
ただ、いずれにしても
阪神タイガースと阪神ファン、野球界で資本の原理を持ち込んで、ひと稼ぎしようという発想はいかがなものであろうか。
素人が考えても、広大な甲子園球場の土地が800万というのはある訳がない。では、なぜ、800万円でまかりとおるのだろうか?実は、これは会計に深く関係している。そもそも企業の資産評価というは、原則、取得原価主義といって購入した価額で帳簿に計上する。色々と調べてみると、阪神が甲子園球場の土地を購入したのは大正時代との事。つまり800万円というのは、大正時代に購入した価格のままという事。現代の会計では、実勢価格がいくらだろうと、このような事象が発生する。ちなみに現在の甲子園の土地評価額は約200億といわれている。では、差額は?というと、これは帳簿に現れない、いわゆる「含み益」とも言われる。どうも阪神電鉄というのは、甲子園の他にも、沿線各地に土地をたくさん所有しているのだが、同じように現象になっているそうだ。
そもそも株価というのは、市場の売買価格というのもあるが、その企業の純資産を計算根拠にしている。では、その純資産を示すのは何か?といった場合、貸借対照表といわれる財産と負債の一覧表。純資産とは
資産から負債を引いたもの
しかしながら、阪神電鉄は200億の土地を800万円で認識しているのだから、当然、資産は小さくなっており、本来の純資産が過小に評価されている。したがって株価も低くなっている。
村上氏はここに目をつけた
投資に見合うだけ、阪神電鉄に資産があると踏んだので、阪神電鉄の株を大量に取得する。投資して、極論としては阪神電鉄の資産を売り払い、負債を全部返済したとしても儲かるという算段だ。どちらかといえば、これは阪神電鉄云々というより、日本の会計制度、市場株式制度に問題があるとして問題提起しているという側面もあるのではないだろうか。
ただ、いずれにしても
阪神タイガースと阪神ファン、野球界で資本の原理を持ち込んで、ひと稼ぎしようという発想はいかがなものであろうか。
コメント