楽天とTBS

2005年10月26日 日常
自分の掲示板に書かれていたが、色々なWebサイトで楽天(三木谷氏)の誹謗中傷まがいな事が書かれているのが目立つ。しかし、どれも自分の意見も書かず新聞・ニュースの受け売りで、大した事は書いていないし挙句には「署名しよう」という事まで書かれている。まだ横浜が無くなるという話でもないし、資本主義の世において、署名で企業買収がなくなるのなら書いてもいいが、古今東西例はなく、全く現実的ではない。主催している人の気持ちは分かるが、余り意味のないことをしたくない。

資本主義においては「金がある奴が勝ち」と言うのは原理原則で、それを否定するという事は「どんなに働いても、働かない奴と給与が同額でよい」と言っていると実は大差がない話なのだ。また「市場に売りに出されている株を買って何が悪い」という極めて真っ当な理論が成り立つ。さらには楽天側はTBSを買収するという主たる目的があって、それにぶら下がっているベイスターズの話などというのは、優先度は圧倒的に低いし、放送局を買収する大プロジェクトを考えると、野球協約なんて大した話ではなく、解決の順番は後回しになるのが必定。ガタガタ言うなら、売っぱらってしまえというのが楽天側の考え方で、

 楽天は、自前のチームを持っているに関わらず
 横浜の親会社のTBSの買収にかかるなど言語道断

というは、あくまで野球ファンの言い分でしかないのである。

ここで1年前に立ち戻り、楽天が新規参入をして来た時のことを考えてみる。そもそも、三木谷氏は去年の春先に「(旧態依然とした)プロ野球チームなどを持ちたくない」と発言したのを覚えている。しかし、その6ヶ月後には、楽天にプロ野球チームが発足したわけだ。たった6ヶ月で気が変わったのでも言うのだろうか?結局はここ。

 実は野球チームを持ちたくなかったのではないか?
 堀江氏に参入されるくらいだったら、楽天の方がマシくらいな感じで
 引き込まれたのではないか?

と考える。だから、楽天側にとって、球団云々などというは、もしかしたら最初から、大した話ではなく、楽天内には議論にすらなかったのかもしれない。

しかし、かたや、自分の応援しているチームの行く末が関わってくれば、ファンは当然怒る。当たり前だ。去年の近鉄の例を出すまでもない。受け売りで三木谷氏の誹謗中傷まがいな事も書かれてしまう。ところが一歩下がって、このような騒ぎを上記の理由を含みで考えてみれば
 
 
  そもそも楽天側と野球ファンでは違う土俵で話をしている。
 
 
という事が伺える。だから一方的に楽天を悪く言うのも「?」と感じる。かねてから思っていることは、本件に置いては、一番マヌケなのはTBSである。今年の初めてに散々、ライブドア社とフジテレビ社と同じ一件があったにも関わらず、まったく同じ事をされている。経営者というのは、自分の会社が発行している株式が怪しい動きがあれば、逐一調査するのは当たり前。さらには名義不明の失念株が17%もあるという。これでは話にならない。2月にライブドア社堀江氏が言っていたが「買収されたくなかったら、上場なんてしなければよい」のだ。

この話の結末はどうなるのであろうか。ここの所の報道を見ている限りでは、楽天は株を買い増ししそうな気配。またTBSと楽天の経営統合という話が出ている。そうなって、楽天ゴールデンイーグルスと横浜ベイスターズがオーナー会議だか委員会で承認され、同じグループ内で存在できるのであれば、野球協約なんて玉虫色のルールブックなんて、やめてしまえと思う。

ベイスターズが、マルハからニッポン放送をスルーしてTBSに買われたことを考えれば、仮に渡辺氏が騒ぎ立てずにニッポン放送が親会社になったとしても、同じ問題が年始から春にかけて起きていた可能性が高い。とすると横浜ベイスターズというチームは数奇な運命だと思うしかない。

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