株式会社の仕組み

2005年10月27日 日常
実は知っているようで知らないのが株式会社。この会社を具体的に説明できる人というのは、余りいない。これを簡単に説明できる例がある。そもそも株式会社の基本的な考え方というのは、大航海時代まで遡る。

------------------------------------------------

昔、とあるお金持ちがインドと貿易をして一稼ぎしようと目論んだ。しかし、自分は船を操る技術がない。ならば船を扱える人間を一山当てようともくろんだ。とあるお金持ちは知人の船乗りに金貨1,000枚の資金に投資し、そして船乗りはその金貨で、

 1.船の購入・・・・500枚
 2.貿易品(ワイン)の購入・・・300枚
 3.水夫の給与・・・・100枚

を使った。船乗は男の言うとおりインドへと渡り金貨300枚で購入したワインを800枚で販売、その800枚で香辛料を購入し再び欧州へ引き返した。積み帰った香辛料は大評判で、金貨800枚で購入したそれは金貨5,000枚で見事に完売することができた。お金持ちは喜び、知合いの船乗りに400枚の金貨を報酬を与えた。結果として、お金持ちは1,000枚の金貨を基に4,000枚の金貨を手にする事となる。ここでこの話の収支を整理してみる

(1) 収入
 ・ワイン売却代金  800枚
 ・香辛料売却代金 5,000枚
        → 5,800枚

(2) 使った金貨
 ・船購入      500枚
 ・ワインの購入   500枚
 ・香辛料の購入   800枚
 ・水夫の給与    100枚
 ・船乗への報酬   400枚 
        → 1,800枚

(3) 収支
 5,800枚 − 1,800枚 = 4,000枚
  
これが「会社」という仕組みを簡潔に説明することができる例。

1. 株主(出資者)
この話で、株主というのは?
  → とあるお金持ち

2. 経営者は誰?
  → 船乗り

3. 資本金は?
  → 1,000枚

4. 売上高は?
  → 5,800枚

5. 使った費用は?
  → 1,800枚

6. いくらもうかったの?
  → 4,000枚

この情報だけでも立派な損益計算書、貸借対照表も作成できる。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索