1979年12月1日発売
悲しいほどお天気(The Gallerry in My Heart)より

 Destiny

帰宅してフジ739をつけた所、松任谷由実のインタビューが放映されていた。着替えてPCを立ち上げながら、ぼんやり見る。その中で

 詩というのは、余り感情を込めずに
 ありのままを書いた方が人の心を打つ

との事。それが今回のSubject。おおまかに、この歌の詩は

 相手にされない人に次、会う時は、
 見返すくらいのイイ女になってやろう
 それを生きがいにする

と、こう書くととても怖い歌詞であるが、この時期〜80年代半ばの松任谷由実の歌はだいたいこんな感じ。それはさておき、その通り、主人公の女は、どこに行くにも着飾って色々と努力をし、いざ、その男に再び会う事になったものの

 なんで、今日に限ってそんな、安っぽいサンダルなんだよ〜!
 そんな男ではなかったはずだ!
 結局は結ばれない運命(Destiny)なんだな

と悟るという事らしい。この女に問題があるとか、ないとかはともかくとして、この曲のポイントは「サンダル」。他に表現があるようにも思えるが、なんだかサンダルというのが、確かに「作られていない詩」で、非常にリアリティがあったりする。また、インタビューの中で、松任谷は

 (曲を作るときは)
 メロディから最初に作り、後から詩を載せるのだけど、
 その曲が詩を語りかけてくる

とスゴイ発言をしている。そういう常人では考えられない能力があるようだ。確か、ドリカムの吉田さん(?)も、突然、頭の中で大音量で曲が流れはじめると聞いた事があるのだが、同じように事だろう。

たまに"Destiny"を含め、古い松任谷由実のCDをかけながら運転することがあるのだが、この"Destiny"も考えてみれば、今から26年も前の歌だが、聞いても全然、色あせていない。確かに今、聞きこむと歌詞が怖いとか、歌唱力に・・・というのもあるのだが、稀代の天才であることは間違いないだろう。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索