続・マナー

なんとなくレスポンスがよかった「マナー」の続編。3年前、韓国に行く前に下調べで

　ソウルナビ
　http://www.seoulnavi.com/

というサイトで色々と情報を仕入れたのだが、ここのサイトはよく出来ていて、過去、このサイトを利用して、実際に店に行った人の感想をBBSに書き込むことができる。決められた旅程で、よりより店を効率よく回るには、このような意見は便利な訳だ。で、そのBBSにもアホな事を書く輩がたくさん存在する。例えば

　接客態度がなっていない。
　まずは客を「お客様」として意識するべきだ

というような趣旨のことを書いている奴がいる。完全に「万国のサービスは日本が基準であるべきだ」と考えている。海外に行くとよく分かるのだが、日本の店ほどサービスが過剰と思われる国は、そうはない。ちょっと前の中国であれば店員に声をかけると

　今、飯くっているのだから、待っていろ！

くらいな事を言われる事もあったそうだ。もちろん日本であれば、こんな店は二度と行かないが、中国の特殊な体制下であっては、これはこれでまかり通っているのである。

地域や国においてマナーというのは、固有に存在するもので、あってネイティブでない人間が「あっている」とか「間違っている」という議論はない。一見、当たり前のような話ではあるが、実は結構、見落としがち。

ちなみに海外旅行のスペシャリストの友人にこの話を言うと「そんな奴は海外に行く資格がない」とすら言う。まったく同感。海外旅行とは観光名所をまわったり、日本では食せないような物を食べられるという目的もあるが、普通にジュースをを買ったり、電車に乗ったりすることが、さも非日常であるかのような一面であり、後々「あのときは、違う電車に乗って大変だったね」とか「イメージと違う食べ物が出てきた」というような、日常、日本では味わえないような経験ができることこそ醍醐味であるのではないかと思う。