(YOMIURI ON LINE 1/16)
ライブドアの関連会社によるM&A(企業の合併・買収)を巡り、東京地検特捜部は16日、証券取引法違反容疑で、東京・六本木のライブドア本社など関係個所の捜索を始めた。

関係者によると、関連会社は2004年、出版社の買収を発表したが、既に出版社は事実上、ライブドアグループの傘下にあり、発表は関連会社の株価をつり上げる目的だった疑いが持たれている。

(Wikipedia)
東京地検特捜部は、ライブドアの関連会社であるライブドア・マーケティング(旧バリュークリック・ジャパン)が企業を買収した際、既にライブドアの影響下にある投資事業組合の傘下にあったにも関わらず、あたかも新たな企業を買収して価値が上がったかのように投資家に発表し、風説の流布によって株価の高騰を狙ったという見方をしている模様。また、ライブドア本体にも粉飾決算があったとも報じられ、東京地検特捜部は、プロ野球団買収騒動の前にさかのぼって詳細な裏づけ捜査を行っているという。現在、ライブドアの役員に対する任意の事情聴取が行われ、いずれ堀江貴文も捜査当局から事情を聴かれると見られている。

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今週はこのニュースに尽きると思うが、果たして上記のようなニュースで、聞いた人がどれくらい理解し「ああ、そりゃ、強制捜査にも踏み込まれるよな」と思う人は、ほとんどいないのではないかと思う。キーワードとしては投資事業組合。この「投資事業組合というのはいったなんぞや?」という所から話を始めないとならない。

難しく書くと・・・・

☆☆☆

投資家から資金を集め、将来性のある会社に投資する仕組。投資先企業が上場等をした際には、保有株式を売却し、分配金として出資者に分配する。ベンチャーキャピタルが、組合の業務執行者として、投資判断、企業育成、組合の運営、出資者への運用報告等を行う。

☆☆☆

さっぱり何のことだか分かりません。そこで、ぶっちゃけて書くと

相川商事という将来性があると言われている会社に資金がありません。これを目をつけた、牛島ベンチャーキャピタルが

 そいなら一丁、ウチが、相川商事の為に三浦投資事業組合を設立して
 金を集めてくるから、その金でその会社を大きくしたまえ。
 もちろん配当はよこせよ

と資金集めに一役買うことにしました。牛島ベンチャーキャピタルは相川商事用の「三浦投資事業組合」を設立し、10社より1000万円ずつの資金を集めて1億円の資金をあつめ、そのまま相川商事に投資しました。この資金を元に相川商事はどんどん成長し、1億の資金は10億円に膨れあがりました。約束通り、この10億を集めてくれた三浦投資事業組合に還元。

* 登場人物整理

 相川商事(将来性のある会社)
 牛島ベンチャーキャピタル(将来性のある会社を探してくる会社)
 三浦投資事業組合(相川商事へ投資のために設立した会社)

* 相関関係

(投資)
 10社(各1000万円投資) → 三浦投資事業組合(1億円) 
 → 相川商事(1億円の投資)

(回収)
 相川商事(10億円の儲け) → 三浦投資事業組合(10億円)
 → 10社(1000万円の投資に対して1億円の回収)

という事。非常に荒い要件ではあるが、投資事業組合というのは、こんな感じで、この仕組みが分かっているだけで、今回のライブドア社の偽計(ぎけい)のカラクリが分かると思われる。

つづく。

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