創造力の欠落

2006年2月2日 日常
金融業というのは、実際に現金を持って歩くという事はほとんどなく、むしろ、端末を叩いて右から左にお金を流して稼ぐという事が多い。しかも貸金の場合は休日だろうと利息はつくので寝ていても稼いでくれることとなる。

と、最近思っいていることを会計監査人に話した所、「その通り!」との返答。金融に従事して他の業種と決定的に違うのが、金融業の多くは物理的な「商品」がほとんどないという事。無論、保険、証券であるといったものもあるが、今となっては電子化に進む傾向の方が多い。で、何の話しかというと、例えば、メーカーに勤務している人というのは、自社で開発した商品を売るという側面があり、商品自体が物理的に存在することが、金融に比べれば多い。とすれば、開発している人達は商品に愛着だってあるだろうし、プライドだってあると思う。さらには、よりよい物を開発し世に送り出すという使命感のようなものも多分にあるのではないかと思う。ところが金融の場合、商品開発もあるにはあるが、形にならないものが多く、それに大して愛着があるかといえば、メーカーの人に比べて断然、低いと思う。

 この差は何に現れるか?

完全に「創造力が欠落」していくということに他ならない。どういう商品を開発してやろうとか、どうやって売り込もうとか、そういったイマジネーションが、どんどん欠落していくような気する。

逆の発想だと「開発」「商品」といったファクターがないので金融が儲かるという理論は証明されているが、自前の商品を愛する云々の話は金融ではありえない話。それでいて会社を愛して・・・みたいな話をされても、まったく意味がないのではないかとすら思う。こう書いていると実際に働いている身としては、どうもつまらない業界に思えても来るな。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索