因子、属性

2006年4月7日 日常
シュミレーションの競馬ゲームは、自分でオーナーブリーダーとなり、馬を生産し育成、出走、繁殖という、実際の競馬と同じルーチンで構成されている。競馬の世界は繁殖という妙味があり、自分で考え出した配合理論を元に生産しレースで勝ちまくると点がゲームの醍醐味ではないかと思う。もちろん実際の競馬で研究された配合理論もゲームに踏襲されている。しかし、本物の競走馬の配合は、理論は地球の果てまで行っても理論で、どんなに素晴らしい理論であっても、神の思し召しを受けない馬は、簡単に忘れられてしまう。ただ、ゲームはロジックの塊であるから、この馬とこの馬を配合すれば○○%の確率で強い馬ができるという定義が設定されている。しかも各々の種牡馬、繁殖牝馬は数値化されて、スピードやスタミナといったデータに因子や属性をつくことが多い。従って、競馬のゲームの場合は、荒い言い方だと因子や属性をたくさんもっていれば、そこそこ強い馬ができあがるという訳だ。

ゲームをたとえ話にするのは悪いが、我々、人間も

 出身地
 出身学校
 住所
 趣味
 好きな食べ物

といった具合に無数の因子を持っている。初めての人と会う場合、自然と「相手の因子が何であるかを探る」作業という無意識のうちに行っており、相手の持つ因子が確認できたら、自分のそれと共通点がないかを確認する。これらの因子が、相手と自分で音叉のように響き渡れば渡るほど、お互いが懐柔しやすい。よくある例が、10歳以上も年が離れていても、同じ大学出身であれば、その人は「先輩・後輩」という因子が融合する。また、まったく違う因子同士であっても、思わぬ融合しお互いに新たな因子を持つこともある。つまりは、それだけ因子の数が多ければ、多いほど新たな因子を生む事になり、人として妙味がどんどん出来てくるのではないかと思う。自分で作り出す因子は少ない。むしろ人から与えてもらう方が多いとすら最近思う。

因子の多い人間。別の言い方をすれば器の大きな人。そういう人になりたいと思う。

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