昨日の話になるのだが、鎌ヶ谷で日ハム対湘南の試合を見た後に、日ハム森本選手の実家の焼肉屋に行く。ここの主人は、森本選手のお父さん。実に温厚な方で、日ハム以外の野球の話も快く聞いてくれ、また意見もしてくれる。焼肉も美味しいが、ここのお父さんと話のが目的で行くという人も多い。森本選手のお父さんに限らず何より野球の話はいつまでしていても尽きないし、楽しい。

「そもそも野球というのは、失敗のスポーツである」という話となる。イチロー選手がいくらスゴイといっても4割を打ったことがない。どんなに打ってても、.380くらいがが最高だったと記憶している。逆を言えば、.620は失敗しているという事。実はここが野球の面白い所。バッターは打席で、四死球・犠打を除けば、ほとんどの場合、安打を狙ってバッターボックスに入っている。しかし結果としては、3回に1回でも打ては一流と認識される。つまり10割を目指して3回結果を出せば、一流という事だ。といっても3回に1回以上(つまり.333以上)の打率をたたき出す人はというのは、プロ野球界でも毎年、両リーグで5人いるかいないか。つまりトップレベルを.333として、下はだいたい.250くらいからの話をしているのが野球の打棒ではなかろうか。また投手も然り。投手は絶対に点は取られないというつもりでマウンドにいるが、年間を通じてみれば、防御率が3点を切れば一流。1試合で3点以内に抑えていれば、よいという事。

数日前にここで書いた競馬の話とまったく同じ。絶対に打てるバッターや、絶対に抑えられる投手がいた場合、その時点で野球は終わってしまう。バッターなら、.250〜.333程度、投手なら1試合に3点以内に抑えれば、上出来であるのなら、完璧を目指していても、野球というスポーツは、これくらいの「幅」で話が済んでいるという事になる。「3割打者が、今日は3打席で凡退しているから、ここは打つだろう」というのは実況や解説でよく聞く。こういったストーリーは野球が好きな人が誰でも思い描くこと。これが出来るか出来なかで、面白さというのはだいぶ変わってくるだろう。そして、何より数字に拘束されない劇的なプレイが出る事を期待して、野球好きは球場に通っている。そう考えると、実は打率や打棒というの目安にはなるが、それ以上のものを常に期待しているという事も間違いない。こんなことを書いていながら、見ている方も、やはり10割、0点に抑えるくらいの感覚なんだろうとも逆に思ったりもする。

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