サービスの価格

2006年5月11日 日常
物理的に存在しているものを買う時は過去の経験測から、だいたいこんなもんだろうという予測が立ち、それぞれの適当なところで、売り手と買い手とで、意外とバランスが保たれている事が多い。例えば缶ジュース1本120円は、まぁ、そんなものだろうという感覚だが、時間外でATMからお金を引き出せば、105円取られるが、これは、だいたいの人が「高い」思うであろう。金銭的な感覚でいえば、105円と120円だから、大した差はないが、決定的な違いは、物理的に存在したものの所有権があるか、あるいは手数料として消えて行くかの違いだと思う。

ただ、これは身近な経済学。確かに銀行手数料は、金額的な事を言えば105円程度だが、ATMからお金を引き出す場合は「自分の金なのに」という感覚があるから、余計に割高感の拍車がかかる。それで怒ってしまったら、終わってしまうが、銀行の資産の保全サービスという事を考えた場合、時間外なり自店以外のロケーションで金を下ろすのだから、多少の手数料は仕方がないとと考えてみると、実は大した金額ではないという事に気がつく。これが自分の住んでいる近くに取引銀行がなく、隣町まで行かなければならないと考えれば、安いものではないだろうか。逆に物を購買するというのは、目に見えるので、悪い言い方だと、だまされやすい。おそらく缶ジュースの中身の原価は10円程度だと予想される。普通、缶ジュースは中身しか用がないので、缶の部分は捨てられる運命にある。ところが缶ジュースは缶(アルミ)が一番高い。ここが盲点。120円のうち中身より捨ててしまうものに金を払っているという事がよくある。そう考えると、割高感があるようにも思える。

物を売る人、サービスを売る人たちは、買い手よりアタマが良い。割高感は逆に安かったり、割安感があるにもかかわらず実は高いものというのは、いくらでもある。特にサービスの価格というのは、アイデアで売られていることが多い。物であろうとサービスであろうと、本当の価格というは、誰もわからないのかもしれない。

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