球審渡田

2006年6月1日 日常
今日の横浜対ソフトバンク戦にて。なんとも不思議なプレイで試合終了後、mixiを含めたWeb上に、当たり前のように、やいのやいの書かれている。下手な審判というのは、よく言われるが、じぁ、うまい審判は誰?という話になると、恐らく、ほとんどの野球好きからは名前は出てこない。何故か?普通はどこかのチームのファンに属していて、際どいプレーになり、不利にジャッジが働いた側のチームのファンは、ダメ出しし、審判に対しやいのやいの言う。これでは、どう考えたって上手な審判の名前なんて出てこないに決まっている。また比較対照としてメジャーの審判と日本の審判と比べて、日本の方が下手というような風潮があるが、決してそんなことはないのではないか。

 最近、何かにつけて審判が一方的に
 叩かれているという事に少し疑問を感じる。

今日の試合は現地で見ていたのだが、多村の打球はライン上に乗り、そのままサードが取り2塁に送球。この時点で3塁塁審はファールのジャッジ。しかし球審渡田はフェアの判定。ボールは2塁からファーストに送られて試合終了。牛島監督が猛講義。連盟に抗議と毎度の展開。顛末としては、いくらサードの審判がファールとして宣告しても、サードベース前までの打球は、球審にジャッジ権があると聞く。このあたりのコンセンサスがとれていない辺りに問題があるとは思うが、いずれにしてもルールである以上は、仕方ないだろうと思う他ないのではないかな。

ともあれ、なんでこんなプレーが何故、出てくるのか考えてみれば、間違いなく横浜ベイスターズの流れが悪くて、そして弱いから。これに尽きる。これで貯金が10もあれば、大した騒ぎにはならないだろう。思えば98年に優勝した時など、乱闘も長い抗議もほとんどなかったはず。もっとも今日の試合だけに言及すれば、8回裏に三浦に代打を送り、9回表、加藤がいきなり先頭打者に、絶対やってはいけない四球を与え、最後は代打・大道に勝ち越しタイムリー。さらに金城がどうなの?というような守備。

試合後にグランドに入った輩、ガンガン物を投げる輩を見ていると、野球規約ができても仕方ないだろう。97年9月3日の対ヤクルト戦、雨天で中断になった降り外野からメガホンが投げ込まれ、選手が拾い上って回ったという事があった。翌日、ライトスタンドから「選手のみなさん、ごめんなさい」というボードがあがったのだが、それと同じチームのファンであるとは思えない。mixiを含めてWeb上に、球審渡田に対してガンガン書くという気持ちも分からないでもないが、だったら何書いてもいいのか?かなり行き過ぎた感があるのではないか。

審判がいなかったらどうなるか?と考えみると、ジャッジは当事者同士で決めることになると思うが、これでは間違いなく喧嘩になる。そのために審判が存在しているのではないか。さらに、一歩下がって考えてみれば、そもそも人間がやっていることに完璧なんて事はありえないし、間違いがありきで考えないと、ダメだろう。ここをスタートとして考えてみるのはどうだろうか。

今日のプレイも後々、VTRをみると最初の打球がファールゾーンに入り、その後、フェアゾーンに入り込んだ打球。多分、VTRを見る限りだとファールだろう。しかしこれもVTRで確認したことであるから、それでジャッジを確認するという事は「後だしジャンケン」みたいなもの。よく野球の判定にVTRを導入しろというが、それなら選手もロボットにしてしまえという論拠になるのと同じ。絶対にミスしない同士が野球をしたらどうなるかは言うまでもない。それを含めて野球という競技が成立しているという事を忘れてはならない。

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