競馬よ!―夢とロマンを取り戻せ
2006年6月29日 食道楽遊戯
なんとなく読書週間。ここ数年では珍しく2週間で3冊の新書を買い込む。で、今日、読破したのがこの本。著者は日経新聞運動部記者の野元賢一という人。確かに競馬の本ではあるが、「こうすれば馬券が当たる」的な本ではなくて、日本中央競馬会とは、どういう団体か?地方競馬も含めて、日本の競馬界は、これからどうなるか?といった趣旨の本で、まったく馬券検討の参考にはならない。
そもそも日本の刑法下では賭博は禁止である。例外として、日本中央競馬と地方競馬、競輪、オートレース、競艇がある。例外がある以上は、法的な規制も厳しいし、何より「公正」というキーワードが重くのしかかる業界。故に90年代初頭に売り上げ4兆円を稼いだ日本中央競馬会もここに来て、売上の減少が止まらず、ついには3兆円も切ってしまっているそうだ。しかし、何か新たな試みをしようとも、法規制と「公正」のキーワードに苛まれて、結果的には、何もしない、できないと著者は言う。
また、著者はプロ野球の記者の経験から、日本のプロ野球の構造も競馬にあわせて言及しているが、実に酷似している点が多いという。今までは業界全体が護送船団方式であるが、競馬も野球も「曲がり角」に来て、さて、将来どうするかという事。どちらも出来れば、未来永劫発展してほしいとは願うが、中々、そうも行かないというのが現状のようだ。
そもそも日本の刑法下では賭博は禁止である。例外として、日本中央競馬と地方競馬、競輪、オートレース、競艇がある。例外がある以上は、法的な規制も厳しいし、何より「公正」というキーワードが重くのしかかる業界。故に90年代初頭に売り上げ4兆円を稼いだ日本中央競馬会もここに来て、売上の減少が止まらず、ついには3兆円も切ってしまっているそうだ。しかし、何か新たな試みをしようとも、法規制と「公正」のキーワードに苛まれて、結果的には、何もしない、できないと著者は言う。
また、著者はプロ野球の記者の経験から、日本のプロ野球の構造も競馬にあわせて言及しているが、実に酷似している点が多いという。今までは業界全体が護送船団方式であるが、競馬も野球も「曲がり角」に来て、さて、将来どうするかという事。どちらも出来れば、未来永劫発展してほしいとは願うが、中々、そうも行かないというのが現状のようだ。
コメント