失われた10年

2006年7月13日 日常
日銀のゼロ金利政策が解除されて、公定歩合も現行の0.1%から0.4%へと変更すると発表。なんでも公定歩合の上昇は15年ぶりとのこと。ちなみに就職してかに公定歩合が変更になったのはこれが2回目。11年もの間、2回しか公定歩合が変更にならなかったというのは、とにもなおさず「失われた10年」という言葉がぴったりではないかと思う。公定歩合の変動は、日本経済に間違いなく多大なる影響を与える。

今年の春に何人かの友人が、大学を卒業して新たに社会人になり知っている限りだと、就職できなかったという友人はいない。このような話を聞く確実に景気回復をしていると肌身に感じる。この10年では、大学を出たはいいが、就職先が見つからないという知り合いが結構いる。そして未だに派遣も含めて就職していないのは今も変わらないらしい。

考えてみると、日本の教育制度の場合、中学から高校に入り大学というのが、王道で大半の人が、そのレールに乗ってきている。しかも良い大学に入るため、よい高校に入るように努力する。さらによい高校に入るように、よい中学に入るように努力・・・と果ては幼稚園まで続くのだが、めでたく大学に入り、さて就職しようと言った時に「失われた10年」にぶちあたると、かなりの悲劇が待ち受けている。結局は時勢には逆らえないというか、一生懸命がんばったとしても、覆せないものというのは、世の中にはあるのだと、就職できなかった友人達を見て思う。

しかしながら、彼らが心血を注いで受験勉強を勝ち抜いて辿りついた場所が「失われた10年」であったとしても、その努力というのは決して否定はされないのではない。むしろ大事なのは、それを何らかの方法で生かすことだと思う。そういう考えになってほしいと思うのだが、時間がそれを許してくれない事が多い。人間は目標が失われると、中々、次への意欲がなくなるもの。しかし脱却しないと、決してよい方向には向かないのではないかと思う。

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