ナイスネイチャ

2006年7月24日 日常
昨日のGチャンで録画した「栄光の名馬たち ナイスネイチャ」を見る。ナイスネイチャは自分が競馬を始めた頃に走っていた競走馬で、やたら2着、3着が多いブロンズコレクター。たとえシンボリクリスエスが有馬記念を連覇したことを忘れても、ナイスネイチャが3年連続3着という大偉業を達成したことは決して忘れはしないし、この先、有馬記念を3連覇する馬が現れたとしても、3年連続3着になる馬なんて絶対に出てこないだろう。ナイスネイチャは、都合5回、有馬記念に出走しているが、恐らく5年連続で有馬記念に出る事自体、今となっては不可能に近い。

ビデオを見るとナイスネイチャは、メジロマックイーン、メジロパーマー、レガシーワールド、トウカイテイオー、ビワハヤヒデ、ナリタブライアンといった稀代の名馬達と走っているのが、よく分かる。しかも短距離でも中距離でも長距離でも走れば2着、3着、4着を繰り返し8歳(現表記)まで、41戦も走り続けた。G1には縁がなかったが、実に人間味があふれた「いい奴」だったので、ファンが多い。G1勝ちがないにも関わらず「栄光の名馬」として、収録されているという事は、ファンが多いという裏返しともいえる。ビデオを見ると2年7ヶ月ぶりに勝った高松宮杯(当時)のゴール直前では6万大観衆からは拍手が巻き起きていた。そして6回目の有馬記念直前に故障が発生して引退が決定。栗東のトレセンから故郷の北海道に帰る際に、こんなエピソードがあったようだ。

http://www.keibado.com/keibabook/060515/column.html

文中のナイスネイチャの担当厩務員の馬場さんは、ナイスネイチャを語る上ではなくてはならない人。ネイチャが現役時代は「生涯最高の出来」を最低でも4回は発言している。そんな馬場さんも、数年後に交通事故で亡くなっている。

競馬は、ギャンブルと言ってしまえばそれまでで、馬もそのくくりで言ってしまえば、ただの経済動物でしかありえない。ただ、違った側面でいえばナイスネイチャのように、馬券がとれてもとれなくても愛され続ける馬というのは実際にいる訳だ。馬券はとれるに越したことはないが、こういった馬に馬券を投じて「負けちゃったけど、よくがんばったな」と妙に納得してしまう時もある。

乗馬が趣味の友達と、最近、メールでよく話すのだが、本当に馬は見ていて飽きない。パドックなど1日いても飽きることはない。サラブレットとは、走るために「徹底的に改良された」という意味を持つ。彼らはそれを運命と知ってか知らずか、ただ黙々と走る。陳腐な言い方かも知れないが、そういったところも競馬の魅力ともいえる。

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