The pen is mightier than the sword2
2006年8月11日 日常(前回のつつぎ)
経理という生業であれば、必ずついて回るのが税務調査。去年は税務調査の当たり年というべきか、なんだかんだで3つくらいの調査が入った。経理と関わりのない仕事の人、あるいは世間のイメージとして、税務署・国税局の調査というと=マルサで、さも脱税しているようにとらわれがちだが、だいたいは、どこの会社も3年に1度程度は調査が入り日常的といえば、日常的な話。
この税務調査は、ある程度の規模の会社であれば、来たら最後、何かしら「おみやげ」といわれる追徴金はもっていかれる。事実、どこの会社も完璧に税法に照らし合せて、完璧な申告するは不可能だし、むしろ税法自体が、言い方が悪いが、どうにでもとられていいような書き方をしているからだ。ところが、当局は確かに嫌われ者ではあるが、かといっても鬼ではない。また調査期間も決められているので、調査も進み、ある程度の時期に来ると、調査というより「交渉」に入る。この交渉とは、文字通り、追徴額の交渉。
Aの案件では、これだけ追徴するが、Bの案件は勘弁してやる
といった具合。もちろん絶対に当局側は「交渉」などとは口にしないが、根拠は、まったく不明ながら追徴額を設定し「いかにその金額にキャッチアップできるか?」を会社側と交渉する。当局が、隅から隅まで調べあげれば、もっと追徴額を取れるとも思われるが、物理的に時間的に不可能は目にみてあきらか。よって「落し所」模索して、手打ちにしようというのが日本の税務調査の実態であり官民の癒着といえば、ライン上くらいの話ではないかと思う。
よく「○○社、○○億円の申告漏れ」というニュースが出てくることがある。ニュースを聞いた人は、直球で「脱税」と思うであろう。しかし、前出のとおり税務調査は、どこの会社でもある話で、当局は来たら最後、何かしらは持っていかれる。むしろ、その情報が報道を介して世に「追徴話」として出るのは圧倒的少数。何故、一部の会社だけが、スッパ抜かれるかといえば、時勢において当局から、それなりの思惑がある会社・業界であるから。税務調査を受けた経験のある人間は「ああ、あの会社(業界)はいじめられたな」と誰も認識する話でもある。つまり、追徴金より、追徴話が世に出るの方が、よっぽど企業側にとっては手痛い話。やはりペンは剣より強いという事だ。
経理という生業であれば、必ずついて回るのが税務調査。去年は税務調査の当たり年というべきか、なんだかんだで3つくらいの調査が入った。経理と関わりのない仕事の人、あるいは世間のイメージとして、税務署・国税局の調査というと=マルサで、さも脱税しているようにとらわれがちだが、だいたいは、どこの会社も3年に1度程度は調査が入り日常的といえば、日常的な話。
この税務調査は、ある程度の規模の会社であれば、来たら最後、何かしら「おみやげ」といわれる追徴金はもっていかれる。事実、どこの会社も完璧に税法に照らし合せて、完璧な申告するは不可能だし、むしろ税法自体が、言い方が悪いが、どうにでもとられていいような書き方をしているからだ。ところが、当局は確かに嫌われ者ではあるが、かといっても鬼ではない。また調査期間も決められているので、調査も進み、ある程度の時期に来ると、調査というより「交渉」に入る。この交渉とは、文字通り、追徴額の交渉。
Aの案件では、これだけ追徴するが、Bの案件は勘弁してやる
といった具合。もちろん絶対に当局側は「交渉」などとは口にしないが、根拠は、まったく不明ながら追徴額を設定し「いかにその金額にキャッチアップできるか?」を会社側と交渉する。当局が、隅から隅まで調べあげれば、もっと追徴額を取れるとも思われるが、物理的に時間的に不可能は目にみてあきらか。よって「落し所」模索して、手打ちにしようというのが日本の税務調査の実態であり官民の癒着といえば、ライン上くらいの話ではないかと思う。
よく「○○社、○○億円の申告漏れ」というニュースが出てくることがある。ニュースを聞いた人は、直球で「脱税」と思うであろう。しかし、前出のとおり税務調査は、どこの会社でもある話で、当局は来たら最後、何かしらは持っていかれる。むしろ、その情報が報道を介して世に「追徴話」として出るのは圧倒的少数。何故、一部の会社だけが、スッパ抜かれるかといえば、時勢において当局から、それなりの思惑がある会社・業界であるから。税務調査を受けた経験のある人間は「ああ、あの会社(業界)はいじめられたな」と誰も認識する話でもある。つまり、追徴金より、追徴話が世に出るの方が、よっぽど企業側にとっては手痛い話。やはりペンは剣より強いという事だ。
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