品格

2006年11月12日 日常
昨日のつづき。番組内で「王貞治は、(プロ野球で)ホームランを打ってもガッツポーズをしなかった」とのこと。理由は高校時代、王貞治がホームランを打ってガッツポーズをしたところ、観戦していた兄の鉄城さんに

 打たれた投手の身になってみろ

と諭されて、それ以来、どんな劇的な場面のホームランでもガッツポーズはしなくなったそうだ。また、似た話で故・ジャイアント馬場さんは、全日本プロレス時代の練習中、決して若手に手を上げなかったという(もちろん、技は別の話)理由は、やはり学生時代に、先生に平手打ちされ、その屈辱感がたまらなかったのが理由らしい。

この2つの点について、どう考えるか。王さんのガッツポーズをしないという事は、嬉しさを表現するより、相手の身になるという事を重んじている他ならない。また馬場さんにしても、自分の教え子に手を上げないというのは、彼らに同じ屈辱感を与えないためである。そして、王さん、馬場さんをよく知る人であればあるほど、人格者といい、品格があるという。

思う。人格者といい、品格があるといわれる人々は、我慢している訳ではなく、それが自然の行為として考え行わる人の事を言うのだと思う。そして周りがそれに気が付くには、かなりの時間を要する。結局は、品格というのは、昨日・今日、すぐに身がつくものではないという事だ。

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