ISBN:4166605240 新書 安倍 晋三 文藝春秋 ¥767
たまにはアカデミックに。画像のとおり安倍晋三著「美しい国へ」という本を読んでいる。取り立てて自民党支持者でも、安倍首相が好きという訳でもない。ましてや、政治的思想も皆無。ただ、北朝鮮問題やら中韓関係やらと色々と難しい問題を抱えた国のリーダーは何を考えているか、どのような理想を掲げているかを知るために購入。
まだ半分程度しか読んでいないが、多少、小難しい事も書いてはあるものの、かなり読みやすい。具体的には、ここ15年来の歴史をなぞって書かれている。色々な人が、色々な思想があるし、好き・嫌いもあると思う。たまには、こういった本も読もうと思うのは、政治に興味が出てきた証拠でもあるかな。
-*-*-*-*-*-*-
いつだったかのニュースで「Webが発達しても新聞は必要か?」というアンケートで、90%以上の人が「必要」と答えている。それだけ、世間の人は活字の役割は重要と認識している証拠ではないかと思う。最近では、何か調べようと思ったら、検索サイトに単語を打鍵してひっかければ、あらゆる情報が入手できるが、それでディスプレイに表示されるログが「はい、知識です」というのは浅慮。ある事柄に興味を持ち、本で調べる、あるいは本を読むという事はWebのような即効性はないが、深く染み渡る本当の知識になるのではないかと思う。
たまにはアカデミックに。画像のとおり安倍晋三著「美しい国へ」という本を読んでいる。取り立てて自民党支持者でも、安倍首相が好きという訳でもない。ましてや、政治的思想も皆無。ただ、北朝鮮問題やら中韓関係やらと色々と難しい問題を抱えた国のリーダーは何を考えているか、どのような理想を掲げているかを知るために購入。
まだ半分程度しか読んでいないが、多少、小難しい事も書いてはあるものの、かなり読みやすい。具体的には、ここ15年来の歴史をなぞって書かれている。色々な人が、色々な思想があるし、好き・嫌いもあると思う。たまには、こういった本も読もうと思うのは、政治に興味が出てきた証拠でもあるかな。
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いつだったかのニュースで「Webが発達しても新聞は必要か?」というアンケートで、90%以上の人が「必要」と答えている。それだけ、世間の人は活字の役割は重要と認識している証拠ではないかと思う。最近では、何か調べようと思ったら、検索サイトに単語を打鍵してひっかければ、あらゆる情報が入手できるが、それでディスプレイに表示されるログが「はい、知識です」というのは浅慮。ある事柄に興味を持ち、本で調べる、あるいは本を読むという事はWebのような即効性はないが、深く染み渡る本当の知識になるのではないかと思う。
散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道
2006年6月15日 読書遊戯
これだけ見て「もう、いいや」と思った方、何のことだかさっぱり分からない方が95%くらい、いると思います。珍しく本の話。気合入れて探しまくった本ではなく「あったら買おう」くらいのトーンの本。会社帰りに寄った本屋で「はじめの一歩76巻」と一緒に買う。多分、SAPIOで紹介されて知ったと思う。
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硫黄島は太平洋戦争上、米軍をもっと震撼させたといわれる戦地で、03年にアメリカがイラクを攻撃した際にブッシュ大統領がノルマンディー上陸作戦と硫黄島の戦史を引用している。その日本軍の陸軍総指揮官・栗林忠道が家族に当てた手紙を中心に、栗林忠道がいかなる人物だったかというのをつづるもの。
硫黄島は、日本にとって制海権も制空権もなく文字通りの孤島で、物資も少なく絶対に日本が勝つことがありえない必敗の島であり、米軍は「5日で陥落させる」とまで言い放った。しかし実際の硫黄島は36日間持ちこたえ、かつ太平洋戦争史上、唯一、米軍が日本より死傷者を上回った戦地でもある。当時、太平洋の上の島々では日本軍の玉砕が相次いだ時期、その司令官たるや突撃し戦場で散ることを美徳とていたので、栗林中将も同じかと思っていたのだが、この本を読む限りでは、かなりイメージが違う軍人という感じだ。
今日(16日)買い、帰りのライナーの中で読み始めて、そろそろ読み終わりそうなくらいサクサク読める。当時の日本人(特に軍人・軍属)がどのような事を思い、必敗の戦地に赴き戦ったのか。興味のある方はぜひ。
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硫黄島は太平洋戦争上、米軍をもっと震撼させたといわれる戦地で、03年にアメリカがイラクを攻撃した際にブッシュ大統領がノルマンディー上陸作戦と硫黄島の戦史を引用している。その日本軍の陸軍総指揮官・栗林忠道が家族に当てた手紙を中心に、栗林忠道がいかなる人物だったかというのをつづるもの。
硫黄島は、日本にとって制海権も制空権もなく文字通りの孤島で、物資も少なく絶対に日本が勝つことがありえない必敗の島であり、米軍は「5日で陥落させる」とまで言い放った。しかし実際の硫黄島は36日間持ちこたえ、かつ太平洋戦争史上、唯一、米軍が日本より死傷者を上回った戦地でもある。当時、太平洋の上の島々では日本軍の玉砕が相次いだ時期、その司令官たるや突撃し戦場で散ることを美徳とていたので、栗林中将も同じかと思っていたのだが、この本を読む限りでは、かなりイメージが違う軍人という感じだ。
今日(16日)買い、帰りのライナーの中で読み始めて、そろそろ読み終わりそうなくらいサクサク読める。当時の日本人(特に軍人・軍属)がどのような事を思い、必敗の戦地に赴き戦ったのか。興味のある方はぜひ。
ジャンボ旅客機99の謎―ベテラン整備士が明かす意外な事実
2005年12月5日 読書遊戯
ISBN:4576042416 文庫 ウイチャイ ワンナワック 二見書房 2004/12 ¥630
先々週だったか、本屋に立ち寄り購入。取り立てて欲しいという本ではなかったが、なんとなく目につき購入。ほとんど雑誌感覚で、実際に3日間の通勤で読みきれるくらい、アタマを使わずに読める本。
内容というのはタイトルに全て表現されているように、我々、一般人が、飛行機に対して思っている疑問が99個書かれているというもの。飛行機系のメジャーな質問としては、
あんな「鉄の塊」がどうして飛ぶのか?
というものがあるのだが、これにらついても簡単に説明があった。例えば旅客機はは「金属の塊」であって「鉄の塊」と書かれている。どういうことかといえば、ボーイング747だと鋼鉄は全体の13%程度。アルミニウム合金が70%〜80%。残りはチタン、プラスチックだそうだ。また、それの重さは183トン。しかし全長70.7m、全幅64.4mなのだから重さもこれだけあって然り。しかし、他に比べるものがないので、どれくらい重いか分からない。同書では、10センチ四方の縮小した場合、それの重量は0.518gになり、同じサイズの紙飛行機に軽くなるという。
うーん。そういわれると軽い気もするが・・・
何かだまされているような気もする。
先々週だったか、本屋に立ち寄り購入。取り立てて欲しいという本ではなかったが、なんとなく目につき購入。ほとんど雑誌感覚で、実際に3日間の通勤で読みきれるくらい、アタマを使わずに読める本。
内容というのはタイトルに全て表現されているように、我々、一般人が、飛行機に対して思っている疑問が99個書かれているというもの。飛行機系のメジャーな質問としては、
あんな「鉄の塊」がどうして飛ぶのか?
というものがあるのだが、これにらついても簡単に説明があった。例えば旅客機はは「金属の塊」であって「鉄の塊」と書かれている。どういうことかといえば、ボーイング747だと鋼鉄は全体の13%程度。アルミニウム合金が70%〜80%。残りはチタン、プラスチックだそうだ。また、それの重さは183トン。しかし全長70.7m、全幅64.4mなのだから重さもこれだけあって然り。しかし、他に比べるものがないので、どれくらい重いか分からない。同書では、10センチ四方の縮小した場合、それの重量は0.518gになり、同じサイズの紙飛行機に軽くなるという。
うーん。そういわれると軽い気もするが・・・
何かだまされているような気もする。
愛…しりそめし頃に…―満賀道雄の青春
2005年6月12日 読書遊戯
寝る前にパラパラとチャンネルを変えていると、HistoryChannelにて
20世紀のファイルから
マンガがすべてだった・「トキワ荘」の頃
http://www.historychannel.co.jp/original/contents.html#20c
というかなり興味深い番組を発見。トキワ荘とは藤子不二雄A著の「まんが道」や他の関連書籍・漫画・映画では、若き藤子不二雄、赤塚不二夫、石森章太郎(石ノ森)といった、後に超メジャーとなる漫画家が苦楽をともにした若き日の漫画家達の梁山泊。そして、そのトキワ荘の物語で、彼らが口をそろえて「兄貴」と慕う人物こそ寺田ヒロオ氏、通称:テラさん。トキワ荘と名の付く物語で、テラさん抜きで語ることは出来ない。しかしながら、それだけの重要人物でありながら、漫画家としては、他の漫画家に比べると、それほど世に出てきた訳ではない。むしろ、静かに消えていったといってもいい。ちょうど、HistoryChannelでは、この寺田ヒロオ氏にスコープを当てた番組を放映していた。
番組によれば、寺田はトキワ荘の藤子不二雄等、漫画家がどんどんとヒット作を打ちたてる中、自らの信念で描く漫画と時代を席捲する漫画とのギャップに苦しんでいたという。番組中に出てきた寺田の言葉を借りれば、それらは「えげつなく」なってきたとも言う。そもそも寺田ヒロオという漫画家は「友情」や「スポーツマン精神」を漫画を通じ、子供たちに伝え、夢を与え続けたという。そして、一時期は月に11本の連載を抱えて来た寺田もギャップに耐え切れなくなり33歳という若さで一線を退いたそうだ。そして、以後は人に会わなくなり、彼の長い晩年が始ったとされる。
時系列は進み1990年。石森章太郎、藤子F不二雄、藤子不二雄A、鈴木伸一が寺田が住む茅ヶ崎を訪れた。そして明くる日、藤子不二雄Aが寺田家に礼の電話をした所、寺田の妻が出て「もう、皆様と会うこともないし、電話に出る事もない」と断られたそうだ。その時の様子を藤子不二雄Aは
テラさんのどこかで決断が入り、緩慢な自殺を図った
と語る。自ら描きたい漫画は時代によって「古い」評され、「えげつない」と自らが評した漫画はかつてのトキワ荘の仲間が書き世に踊り出ている。これらのギャップに苦しんで何十年ももがき苦しんだのだ。そして、かつてのトキワ荘の仲間が昔のように一同に会し騒ぎ、それを最後に彼自身に「決断」が入った。藤子不二雄Aは、
それは、それでよかったのではないかと思う
テラさんらしい選択ではないか
と語る。自分の信念で、このような決断になったという言うことは、ある種、うらやましいとさえ言っていた。
非常に考えさせられる話である。自分の信念で、自分の生き様をここまで押し通す人は中々いない。この寺田ヒロオの人生の大半は葛藤ばかりであったと推察できるが、中々、かつて苦楽をともにした仲間との関係を断ち切るというのは勇気がいるし、それにそこまでの信念が自分にあるか?と訊ねられれば、間違いなくない。このような生き方は寺田ヒロオという人間だからできるのではないか。
藤子不二雄A著の「まんが道」という漫画は、高校時代に読んだ記憶があり、今でも大事に本棚に置いてある。自分が持っているそれは、未完で終わっているが、色々とWebで調べていると、どうらや続編が出ているようなので、簡単に影響されてAmazonで購入。週末には、10数年の時を経て満賀道雄、才野茂、そしてテラさんといってトキワ荘の住民に会うことができそうだ。
20世紀のファイルから
マンガがすべてだった・「トキワ荘」の頃
http://www.historychannel.co.jp/original/contents.html#20c
というかなり興味深い番組を発見。トキワ荘とは藤子不二雄A著の「まんが道」や他の関連書籍・漫画・映画では、若き藤子不二雄、赤塚不二夫、石森章太郎(石ノ森)といった、後に超メジャーとなる漫画家が苦楽をともにした若き日の漫画家達の梁山泊。そして、そのトキワ荘の物語で、彼らが口をそろえて「兄貴」と慕う人物こそ寺田ヒロオ氏、通称:テラさん。トキワ荘と名の付く物語で、テラさん抜きで語ることは出来ない。しかしながら、それだけの重要人物でありながら、漫画家としては、他の漫画家に比べると、それほど世に出てきた訳ではない。むしろ、静かに消えていったといってもいい。ちょうど、HistoryChannelでは、この寺田ヒロオ氏にスコープを当てた番組を放映していた。
番組によれば、寺田はトキワ荘の藤子不二雄等、漫画家がどんどんとヒット作を打ちたてる中、自らの信念で描く漫画と時代を席捲する漫画とのギャップに苦しんでいたという。番組中に出てきた寺田の言葉を借りれば、それらは「えげつなく」なってきたとも言う。そもそも寺田ヒロオという漫画家は「友情」や「スポーツマン精神」を漫画を通じ、子供たちに伝え、夢を与え続けたという。そして、一時期は月に11本の連載を抱えて来た寺田もギャップに耐え切れなくなり33歳という若さで一線を退いたそうだ。そして、以後は人に会わなくなり、彼の長い晩年が始ったとされる。
時系列は進み1990年。石森章太郎、藤子F不二雄、藤子不二雄A、鈴木伸一が寺田が住む茅ヶ崎を訪れた。そして明くる日、藤子不二雄Aが寺田家に礼の電話をした所、寺田の妻が出て「もう、皆様と会うこともないし、電話に出る事もない」と断られたそうだ。その時の様子を藤子不二雄Aは
テラさんのどこかで決断が入り、緩慢な自殺を図った
と語る。自ら描きたい漫画は時代によって「古い」評され、「えげつない」と自らが評した漫画はかつてのトキワ荘の仲間が書き世に踊り出ている。これらのギャップに苦しんで何十年ももがき苦しんだのだ。そして、かつてのトキワ荘の仲間が昔のように一同に会し騒ぎ、それを最後に彼自身に「決断」が入った。藤子不二雄Aは、
それは、それでよかったのではないかと思う
テラさんらしい選択ではないか
と語る。自分の信念で、このような決断になったという言うことは、ある種、うらやましいとさえ言っていた。
非常に考えさせられる話である。自分の信念で、自分の生き様をここまで押し通す人は中々いない。この寺田ヒロオの人生の大半は葛藤ばかりであったと推察できるが、中々、かつて苦楽をともにした仲間との関係を断ち切るというのは勇気がいるし、それにそこまでの信念が自分にあるか?と訊ねられれば、間違いなくない。このような生き方は寺田ヒロオという人間だからできるのではないか。
藤子不二雄A著の「まんが道」という漫画は、高校時代に読んだ記憶があり、今でも大事に本棚に置いてある。自分が持っているそれは、未完で終わっているが、色々とWebで調べていると、どうらや続編が出ているようなので、簡単に影響されてAmazonで購入。週末には、10数年の時を経て満賀道雄、才野茂、そしてテラさんといってトキワ荘の住民に会うことができそうだ。
生きていれば、いずれ近き日に、おもしろいこともありましょう
2005年5月21日 読書遊戯時代劇専門チャンネルの「真田太平記」は日々の楽しみとなっている。2度目の再放送だが、何度見ても面白い。最近では昔買った小説「真田太平記」を通勤途中で読んでいるくらいだ。一昨日の放送は、関が原の戦いで、敗者西軍の諸大名に処分が言い渡されるという回。真田家は真田昌幸が西軍についたが、長男の真田信幸(信之)は本田平八郎忠勝の娘・稲姫を嫁としており、分家は東軍と数奇な運命となっていた。つまり、勝者が信幸、敗者が真田昌幸と次男の真田幸村が敗者という図式となる。そして徳川方は真田親子に切腹を命ずるが、これを信幸の岳父である本田平八郎が家康に「真田親子の命乞い」直談判、結果として高野山に閉居に。その知らせを聞いた真田幸村は切腹覚悟だった昌幸に対し
生きていれば、いずれ近き日に、おもしろいこともありましょう
と一言。実際、真田安昌幸は、その後、世に出てくるなく高野山で生涯を閉じるのだが、真田幸村は高野山を出奔し大阪冬の陣、夏の陣でその名をあげる。
「生きていれば、おもしろいこともある」ここで、なるほどなぁと思うのが「おもしろいこともある」という事。普通は「いいこともある」という言い回しだが、真田幸村を上手く描写した池波正太郎ならではないかと思う。
生きていれば、いずれ近き日に、おもしろいこともありましょう
と一言。実際、真田安昌幸は、その後、世に出てくるなく高野山で生涯を閉じるのだが、真田幸村は高野山を出奔し大阪冬の陣、夏の陣でその名をあげる。
「生きていれば、おもしろいこともある」ここで、なるほどなぁと思うのが「おもしろいこともある」という事。普通は「いいこともある」という言い回しだが、真田幸村を上手く描写した池波正太郎ならではないかと思う。
【読書遊戯】かなり気がかりな日本語
2005年3月12日 読書遊戯
今週の半ばに駅構内の書店で購入。野口恵子という人の「ら」抜き言葉や「さ」といったことは無論、今日、世間に出回る、気がかりな日本語について書かれた本である。前半読んだだけなのだが、結構、気にすれば気になる言葉というのはあるものだ。まだ前半しか読んでいないので、全体像はつかめないが、やはりというべきか日本語の乱れが著しいのは、若者でその理由としては、仲間内同士だけの会話、バラエティ番組やバイト先でのマニュアル用語に起因すると書かれている。個人的な考えてして、これにインターネットなどでしか使われない用語も加わるのではないか?と思う。現実問題として、近々に発生すると予想できるのが、2ちゃんねるの用語が普通のビジネス文書やメールに書かれるという事。無論、「飲みに行く?」という程度のメールだったら問題ないが、これが客先であったり、上司にも送るという時代も、そう遠くないようように思える(現実にあるかもしれない)こうなると日本語の乱れという次元の話ではなくなってくるな。
話は外れたが、これら乱れた日本語を使う若者は、往々にして敬語を使えないそうだ。本によれば、日本語というのは、言葉自体に「含み」を持たせることが多いため、相手の考えている事や、思っていることを察して話す言語とも書かれている。敬語は、その顕著な例ではないだろうか。敬語を使えないという事は日本の文化から言って「ロクな話し方も出来ない」という事になるという。両手を挙げて賛成という訳でもないが、おおむね、この著者が言っていることは理解できる。やはり初対面で、いきなり話し方がおかしい奴は、疎む傾向にはあると思う。
考えてみれば、日本語というのは難しい。本にも書いてあったが、例えばモノの数え方。ライオンは「頭」、本は「冊」、コーヒーは「杯」とそれぞれ呼び方が違う。マニアックな所では羊羹は「ひと竿、ふた竿」というが、これらはある程度の経験から身につくので、今日び、羊羹を食べたことのない人にとっては、皆目検討もつかないことであろう。結局の所、相手に通じるかどうかというのが前提にあるのは間違いないが、日本語というのは発し方によって、その人の経験や人格まで見切られてしまうという難しいツールではないかと考える。
話は外れたが、これら乱れた日本語を使う若者は、往々にして敬語を使えないそうだ。本によれば、日本語というのは、言葉自体に「含み」を持たせることが多いため、相手の考えている事や、思っていることを察して話す言語とも書かれている。敬語は、その顕著な例ではないだろうか。敬語を使えないという事は日本の文化から言って「ロクな話し方も出来ない」という事になるという。両手を挙げて賛成という訳でもないが、おおむね、この著者が言っていることは理解できる。やはり初対面で、いきなり話し方がおかしい奴は、疎む傾向にはあると思う。
考えてみれば、日本語というのは難しい。本にも書いてあったが、例えばモノの数え方。ライオンは「頭」、本は「冊」、コーヒーは「杯」とそれぞれ呼び方が違う。マニアックな所では羊羹は「ひと竿、ふた竿」というが、これらはある程度の経験から身につくので、今日び、羊羹を食べたことのない人にとっては、皆目検討もつかないことであろう。結局の所、相手に通じるかどうかというのが前提にあるのは間違いないが、日本語というのは発し方によって、その人の経験や人格まで見切られてしまうという難しいツールではないかと考える。
【小説遊戯】山岡荘八 〜小説・太平洋戦争〜
2004年3月8日 読書遊戯今日より3日間、外出業務。直行にて北千住の支店まで行く。
業務は午前中に終わり、おそらく生まれて始めて乗る常磐線を使い
本社に帰る。常磐線の中から車窓を眺めていると、足立、台東の町並みが
広がる。自分の祖母が北区だったため、よく足立区(東京マリン)、
荒川区(荒川遊園地)に行ったことを思い出す。もう20年以上前の話だ。
足立や台東や荒川というのは、細い路地がたくさんあり住宅が密集している。
確かに高層マンションも目立つが、それでも路地は、たくさん残っている。
北千住から上野まで10分くらいであったが、妙にノスタルジックになった
時間であった。
−−−
通勤途中で山岡荘八の「小説・太平洋戦争」という本を読んでいる。
山岡荘八だから、やはり長い。全9巻で、そろそろ1巻が終わるという
感じである。今、読んでいる所は、開戦直前で最後の外交手段で
和平か開戦かという場面である。不勉強で知らなかったのだが、
東條英機、昭和天皇という人物は最後の最後まで、和平への手段を
模索していた人物だったそうだ。さらに、これは知っていたが
日本機動部隊の真珠湾奇襲も、時の米国大統領ルーズベルトによって、
引き起こされたものという事。この事実は意外と知られていない。
結果として、調べないと分からない、教科書に出てこない、
知られていないというのは、日本という国が敗戦国だからだろうか?
今回のイラク戦争においても、結果として大量破壊兵器は
今だに見つからなかったが、それでもブッシュが「正義」だの
「中東和平」だの「民主主義」という当たりがよく分からない。
ようは小さなウソはすぐにバレるが
大きなウソは得てしてバレない
という事なんであろうか?歴史は繰り返すとよく言ったものだが、
この小説を読んで戦後約60年たっても同じことが繰り返されると
感じる。
−−−
*今日の夜ごはん
二郎 (普通豚+煮玉、野菜、にんにく)
業務は午前中に終わり、おそらく生まれて始めて乗る常磐線を使い
本社に帰る。常磐線の中から車窓を眺めていると、足立、台東の町並みが
広がる。自分の祖母が北区だったため、よく足立区(東京マリン)、
荒川区(荒川遊園地)に行ったことを思い出す。もう20年以上前の話だ。
足立や台東や荒川というのは、細い路地がたくさんあり住宅が密集している。
確かに高層マンションも目立つが、それでも路地は、たくさん残っている。
北千住から上野まで10分くらいであったが、妙にノスタルジックになった
時間であった。
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通勤途中で山岡荘八の「小説・太平洋戦争」という本を読んでいる。
山岡荘八だから、やはり長い。全9巻で、そろそろ1巻が終わるという
感じである。今、読んでいる所は、開戦直前で最後の外交手段で
和平か開戦かという場面である。不勉強で知らなかったのだが、
東條英機、昭和天皇という人物は最後の最後まで、和平への手段を
模索していた人物だったそうだ。さらに、これは知っていたが
日本機動部隊の真珠湾奇襲も、時の米国大統領ルーズベルトによって、
引き起こされたものという事。この事実は意外と知られていない。
結果として、調べないと分からない、教科書に出てこない、
知られていないというのは、日本という国が敗戦国だからだろうか?
今回のイラク戦争においても、結果として大量破壊兵器は
今だに見つからなかったが、それでもブッシュが「正義」だの
「中東和平」だの「民主主義」という当たりがよく分からない。
ようは小さなウソはすぐにバレるが
大きなウソは得てしてバレない
という事なんであろうか?歴史は繰り返すとよく言ったものだが、
この小説を読んで戦後約60年たっても同じことが繰り返されると
感じる。
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*今日の夜ごはん
二郎 (普通豚+煮玉、野菜、にんにく)