先月の話になるが、野球大好きな男4人で、三軒茶屋にある元ヤクルト高橋一正投手の店「壽」に行く。なんだかんだで19時から開始して終わったのが23時近く。ひたすら野球の話。とりわけ話題の中心は湘南シーレックス。
山形は行った事がないので分からないが、楽天をのぞく現在のイースタンリーグは、有料の球場は
・横須賀スタジアム(シーレックス)
・ジャイアンツ球場(ジャイアンツ)
・鎌ケ谷ファイターズタウン(ファイターズ)
一方、無料の球場は
・戸田ヤクルト練習場(スワローズ)
・ロッテ浦和(マリーンズ)
・西武第二球場(グッドウィル)
と綺麗に3ずつに分かれているのだが、有料の球場も無料の球場もよく行くのだが、浦和や戸田の場合、もしかしたら、1000円払うより高い球場なのかもしれない。つまり、金をとる球場というのは、ベンチもあり売店もある。1軍とはいえないまでも、まずまず野球を普通に見られる環境であるのは間違いない(この球場が好き・嫌いというのは別)ところが、無料の球場というのは、場所によっては、ベンチの数も少なく、売店もない。ましてや有料球場にはある、イベントゲームというものなどは、そこで論じられることは皆無と言える。
湘南シーレックスというチームは、横浜ベイスターズと差別化を図る目的で2000年に創設された。シーレックスのユニフォームを着るという事は、あからさまに「2軍である」という事であり、早く「ベイスターズのユニフォームを着られるように精進する」的なコンセプトがある。また、副次的要素として、イベントや演出を独自に開発し、よいものは、ベイスターズに持ち上げていき、地元密着をめざすというコンセプトがある。こんな話をやいのやいのと4人で話ていたところ、高橋一正元投手が、ひとこと。
二軍の選手にファンサービスを求めるは、難しいですよ。
もちろん、やるべきだとはと思いますけどね
とのこと。もちろん理由は
二軍で満足してはイカン
というコンセンサスがあるから。結構、この言葉には実体験のある人の言葉だけに説得力がある。ちなみにヤクルト戸田球場は、およそプロが試合するような球場ではないが、高橋元投手曰く「いやだったら上にあがれ」というコンセプトだという。ヤクルトのコンセプトはとても正しい。
1軍2軍を含めファンサービスとはどうあるべきか。プロ野球とは「勝つ」以上のファンサービスは存在しないと考える。勝つためには、人より上手くなる必要がある。これを前提においた場合、時間を惜しんで選手は練習をしなければならない訳で、もしかしたら、過度なファンサービスはそれを阻害している可能性も全くないとは言い切れない。しかし、グッズ販売やら全てのファンサービスを一方的に遮断すると「ファンなんて関係ない。ひたすら試合やって、また練習」という野球バカ集団が出来上がってしまい、まったく魅力がないものになってしまうだろうし、これではプロでも何でもない。
プロ野球のファンは、色々な人がいる。ただ野球が好きなだけの人にとっては、イベントなんて関係ないが、○○選手が好きという人や、応援するのが好きという人は、野球以外のイベントで楽しんでいる人だって、実際はいる。これらの人達を全部、ひっくるめて「プロ野球のファン」であるから、少数派だからといって潰すという訳にはいかない。また、野球興行という以上、試合以上のイベントは実施できない。さらに金も気前良くかけられない。だったらどうするか?当たり障りのない企画にしかならないだろう。しかもアイデアも出尽くしたのか、斬新なイベントとして印象に残っているのは、去年、湘南でクリスタルキングを呼んで試合前に「北斗の拳」を唄わせたくらいか。おそらく、それがどこのチームの現状なのではないかと思う。むしろ、限られた制限の中で、誰も気がつかなかった企画、あるいは、上記の「常識」を打ち破る気合の入ったプロデュースを期待するか。個人的には、勝ってさえくれれば、やらなくてもいいよと思うが、そういう訳には行かないだろうし、またチームが強くなったら強くなったで、今度はファンのパイが大きくなるので、平等のファンサービスにという訳にはいかない。やはり難しい。
二律背反。極端なことを言えば、プロ野球のファンサービスというのは、この4文字に集約されると高橋元投手の話を聞きながら思う。○○チームのファンサービスが良いとか、悪いとかよく言われるけど、これは「隣の芝生は青く見える」だけではないだろうか。
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*高橋一正元投手のお店はこちら
居酒屋「壽」
http://b-m-o.jp/shokunin/tempo/y200243.html
焼き物は全て美味しい。また、突き出しの切干大根のキムチは最高。
山形は行った事がないので分からないが、楽天をのぞく現在のイースタンリーグは、有料の球場は
・横須賀スタジアム(シーレックス)
・ジャイアンツ球場(ジャイアンツ)
・鎌ケ谷ファイターズタウン(ファイターズ)
一方、無料の球場は
・戸田ヤクルト練習場(スワローズ)
・ロッテ浦和(マリーンズ)
・西武第二球場(グッドウィル)
と綺麗に3ずつに分かれているのだが、有料の球場も無料の球場もよく行くのだが、浦和や戸田の場合、もしかしたら、1000円払うより高い球場なのかもしれない。つまり、金をとる球場というのは、ベンチもあり売店もある。1軍とはいえないまでも、まずまず野球を普通に見られる環境であるのは間違いない(この球場が好き・嫌いというのは別)ところが、無料の球場というのは、場所によっては、ベンチの数も少なく、売店もない。ましてや有料球場にはある、イベントゲームというものなどは、そこで論じられることは皆無と言える。
湘南シーレックスというチームは、横浜ベイスターズと差別化を図る目的で2000年に創設された。シーレックスのユニフォームを着るという事は、あからさまに「2軍である」という事であり、早く「ベイスターズのユニフォームを着られるように精進する」的なコンセプトがある。また、副次的要素として、イベントや演出を独自に開発し、よいものは、ベイスターズに持ち上げていき、地元密着をめざすというコンセプトがある。こんな話をやいのやいのと4人で話ていたところ、高橋一正元投手が、ひとこと。
二軍の選手にファンサービスを求めるは、難しいですよ。
もちろん、やるべきだとはと思いますけどね
とのこと。もちろん理由は
二軍で満足してはイカン
というコンセンサスがあるから。結構、この言葉には実体験のある人の言葉だけに説得力がある。ちなみにヤクルト戸田球場は、およそプロが試合するような球場ではないが、高橋元投手曰く「いやだったら上にあがれ」というコンセプトだという。ヤクルトのコンセプトはとても正しい。
1軍2軍を含めファンサービスとはどうあるべきか。プロ野球とは「勝つ」以上のファンサービスは存在しないと考える。勝つためには、人より上手くなる必要がある。これを前提においた場合、時間を惜しんで選手は練習をしなければならない訳で、もしかしたら、過度なファンサービスはそれを阻害している可能性も全くないとは言い切れない。しかし、グッズ販売やら全てのファンサービスを一方的に遮断すると「ファンなんて関係ない。ひたすら試合やって、また練習」という野球バカ集団が出来上がってしまい、まったく魅力がないものになってしまうだろうし、これではプロでも何でもない。
プロ野球のファンは、色々な人がいる。ただ野球が好きなだけの人にとっては、イベントなんて関係ないが、○○選手が好きという人や、応援するのが好きという人は、野球以外のイベントで楽しんでいる人だって、実際はいる。これらの人達を全部、ひっくるめて「プロ野球のファン」であるから、少数派だからといって潰すという訳にはいかない。また、野球興行という以上、試合以上のイベントは実施できない。さらに金も気前良くかけられない。だったらどうするか?当たり障りのない企画にしかならないだろう。しかもアイデアも出尽くしたのか、斬新なイベントとして印象に残っているのは、去年、湘南でクリスタルキングを呼んで試合前に「北斗の拳」を唄わせたくらいか。おそらく、それがどこのチームの現状なのではないかと思う。むしろ、限られた制限の中で、誰も気がつかなかった企画、あるいは、上記の「常識」を打ち破る気合の入ったプロデュースを期待するか。個人的には、勝ってさえくれれば、やらなくてもいいよと思うが、そういう訳には行かないだろうし、またチームが強くなったら強くなったで、今度はファンのパイが大きくなるので、平等のファンサービスにという訳にはいかない。やはり難しい。
二律背反。極端なことを言えば、プロ野球のファンサービスというのは、この4文字に集約されると高橋元投手の話を聞きながら思う。○○チームのファンサービスが良いとか、悪いとかよく言われるけど、これは「隣の芝生は青く見える」だけではないだろうか。
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*高橋一正元投手のお店はこちら
居酒屋「壽」
http://b-m-o.jp/shokunin/tempo/y200243.html
焼き物は全て美味しい。また、突き出しの切干大根のキムチは最高。
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