3日に行われた草薙でのパ・リーグ東西対抗で、パの小池会長が大ブーイングを受けたというニュースを聞いた。草薙では、ここ数年は盛り上がった感がいっぱいだし、フランチャイズチームのない静岡で、恒例で行われてきたことに試合自体の意義があったと思う。しかし昨今はポストシーズンにアジアカップなどを詰め込みすぎたこと、スポンサーの問題で割を食った格好になったのだが、紐解くと選手会からの要望もあったそうだ。

 仕方といえば、仕方ない話

いくら叫んだところで、見る側(客)は提供されるものを受け入れるしかないし、「(アジアカップなど)新しい野球のためには仕方ない」というコンセンサスがあってもいいと思う。無論、無碍に「やめてしまえ」という話ではないし、楽しみにしている人にはとっては残念だと思う。この小池会長へのブーイングの根源とは何かという事を考えみるたのだが、単純な図式として

『プロ野球は、何が何でもフロントと呼ばれる人達や
 機構、コミッショナーという人達が常に悪い』

と思っている人が多い他ならない。実際、悪い部分もあるのだが、じゃぁ、何でもかんでも悪いのか?という事になる、それは違うだろう。分かりやすいのが、日米野球の辞退者。開催の是非も問われ(結局、辞めるらしいが)ているが、やる以上は、選出された選手は出るべきだろう。多少の辞退者は仕方ないにしても25人も辞退するというのは何事か。何で2日も続けて、久保や三井を見なければならないのかとも思う(久保や三井が悪い訳ではない)

 これでいいのか?実際にプレイする選手は
 自分達の業界の取り巻く環境を見渡した方がいいぞ。

神宮

2006年11月4日 日常
今日の東京六大学選抜対ヤクルトの試合は、739で観ていたのだが、実に面白かった。試合も面白かったが、明治神宮外苑開設80年記念奉納特別試合として行われるというコンセプトが面白い。野球の試合を奉納するというのは、古今東西、例をみないのではなかろうか。

で、外苑近くで4年も働いていたし、これを期に明治神宮関連をwikiで調べてみた。

◆ 何故「外苑」というのか?
「外苑」の意味は、皇居や神社の外にある付属の庭園の事を言うのだが、一般的に「外苑」というと、明治神宮外苑を指すことが多い。外苑の反対語は何かといえば「内苑」となる。神宮外苑に対する「内苑」は言うまでもない明治神宮。ただ「神宮内苑」とは余り言わない?

◆ 明治神宮
明治神宮は、明治天皇の偉業を後世に伝える目的で、明治天皇と昭憲皇太后を祭神とする。明治神宮は、初詣客が日本で一番多い神社といわれているが、知ってる、知らないに限らず、みんな明治天皇にお参りしているという事になり、今回の東京六大学選抜対ヤクルトの試合は、明治天皇と昭憲皇太后に奉納したこととなる。

◆ 明治神宮球場
1926年(大正15年)1月に起工式、10月1日に竣功。当時の金額で総工費は53万円、うち明治神宮奉賛会が48万円を出費し、東京六大学野球連盟が5万円を本工事に寄付。また神宮球場の所在地は新宿区。

◆ 東京六大学野球とヤクルト
上記のように建設資金53万円のうち5万円が東京六大学連盟が寄付している事から、歴史的に東京六大学リーグの日程が優先されるのは、そのため。 また神宮球場には、各大学の応援団が応援できるスペース(応援台)が設置しやすいような工夫もされている。

◆ 東京六大学野球は天皇杯?
これは、全部、調べていないのだが、どうも硬式野球の「天皇杯」は、歴史的に最古の野球リーグである東京六大学野球の優勝チームに送られるらしい(天皇杯は原則1つの競技に対して1つ)wikiによれば1946年に初めて天皇杯がスポーツ界で初めて下賜されたとある。六大学野球は1度だけ観戦したことがあるが、かたや学生がたくさん観戦していると思いきや、和服を着て杖をついた老人がバックネット裏で観戦している姿が見受けられる。また、過去の資料を見ても東京六大学のユニフォームは素材は変わっているであろうが、デザインは今も昔もまったく同じ。六大学野球こそ「伝統重視」という事が大変よく分かる。
友達が少ないと自称する友人が、友達が多いと他称される私に

 どうして、そんなに友人・知人が多いのか?

と聞かれる事が多い。そもそも、多い、少ないというものでもないだろうし「頑張って○○人友達つくるぞ!」という数値目標がある訳ではない。あくまで、聞いてくる人は、一般的な34歳にしては「多い」という曖昧さで、言っている他ならないのではないかと思う。いずれにしても数的な話だけでいえば、聞いてくる人は、私よりは知り合いが少ないという事は間違いないだろう。

で、何故(聞いてくる人より)友人・知人が多いか?という答えだが、余り考えたことがないのでよく分からないというのが本音。なんとなく34年の間にどこかで知り合って縁あって繋がっている人が多いというしかない。ただ、ひとつ言えるのは、何事にも興味を持つようにしているという事が理由のひとつであると思われる。

人には必ず、出身地だったり、出身校であったり、趣味であったり、仕事であったり、好きな食べ物であったりと数多の属性がある。それらで、何か自分にヒットするものはないか?と考えてみると意外とすんなり受け入れられることが多いのではないかと考える。従って、ピーマンやニンジンが嫌いな子供みたいに有無を言わさず拒否するより「もしかしたら細かく刻んだら食べられるんじゃねーかな」的な発想は、常に持ち合わせる必要があるのではないか。むしろ、その方が自分も楽しい。私はそう考える。

だいたい、こういった質問をされてると結論は曖昧になる。決まって最終的には「少なくてもいいや」と言われる。という事は、別に友人・知人を増やしたいという発想がない裏付け。それはそれで、その人の生き方だから、まるで否定するつもりはない。ただ、色々な人がいて、中には自分とは合わない人がいるけど、何かの拍子に繋がることはあるよね。というコンセンサスはmustの要件ではなかろうか。

ラピュタ

2006年11月2日 日常
http://www.aoyama-laputa.jp/

先月の半ばくらいに、知り合いの女性から久しぶりに食事でもという話になり、どこに行くかと考えた結果、青山ラピュタガーデンの玻璃(ぼーりー)青山に行くこととする。このラピュタガーデンはオフィスビルに中華とイタリアンのレストランがあり、屋上にレストランがあることか地上34mから都内でも有名なスポット。時期によっては予約も中々大変だし、いい値段もする。

このラピュタガーデンは、合併前の会社の関連会社が運営していて、顔なじみとまでは行かないが、スタッフとは、かなりの共通項がある。食事の後、副支配人と色々と話をする機会があったのだが、やはり人のつながりというのは、大事にしなければならないと実感もした。
2〜3日前、履修漏れの学校の校長が自殺したというニュースを知る。

 こんなことで自殺するかね?

というのが、申し訳ないが率直な感想。そもそも「いらない」と思っていた科目に最後はやられた感が一杯ではないかと思う。それに、確かに履修漏れはマズイとは思うが、とはいっても大学受験のため、よかれと思ってやったことであるから、そこまでしなくともとは思う。

すごい青臭い話にはなるが、学校における学業というのは、確かに重要ではあるが、学校に関わる人が、いかなる理由であろうとも死んでしまうのは、明らかに間違っている。むしろ責任の取り方は、自ら示すべきではなかろうか。履修漏れより遥かにそちらの方が問題。

よく頑張りました

2006年10月31日 日常
今日付で、後輩(女性)が1人退職。合併前の会社から一緒で、彼女の在籍は8年。自分とはかれこれ7年くらい一緒に仕事をしていたのだが、去年だったか結婚して、ここに来て家庭に入るとかで。当社の平均勤続年数は4年のことを考えてみると、よく頑張りました。お疲れ様です。

もう何人、見送る立場だったろうかと考えてみても、余りに人数が多すぎて、イメージすらわかない。そりゃ11年もいればそうなるかな。これは感覚でしかないのだが、昔に比べて、女性も結婚を理由に辞めなくなってきているように思える。女性の社会進出がどうのこうのと言われているが、これに関しては賛成。男でも女でもきっちり仕事をしてくれれば性別なんて関係ない。
先週、近くに「うまいラーメン屋ねーかな」と思い、検索したところ、自宅の近所に「鐙壱番」という評判のラーメン屋があるらしい。色々と調べてみると、

http://home.interlink.or.jp/~hikino/tohyo/tvote.cgi?event=fujisawa

2位に5馬身半以上の圧勝しているラーメン屋があることを発見。早速、会社の帰りに行き、辛味噌ラーメンを食べることにしたのだが、判定は。んーどうよ?という感じ。で、翌日、会社で『週に5回ラーメンを食べないと死んじゃう病』の同僚に話をしたところ、「最初に行くのだから、その店の売りのラーメンを食べないとダメだよ」と軽く蹴られて、今日、プールの後、仇をとることにする。

画像のメニューは、鐙壱ラーメンにトッピングがメンマ、味玉。ラーメンのことは詳しく知らないが、ベースのスープは魚系が出ている。実は魚系は苦手なのだが、そんなに気になるほどではない。メニューを見ると、魚系の他、豚骨も使っているとかで、同僚が言うところのWスープというものらしい。麺も具もまずまずで、トッピングをしなければ650円という事を考えれば及第点。
友人日記で、銀行員のおばちゃんの対応が悪く憤慨していたが、金融に身をおく者としては「まぁ、よくある話だよな」と感じる。実は銀行はどんな商売か?あるいは、どうやって稼いでいるかは、余り知られていない。銀行の収益は大きく分けて2つ。

 ・手数料収入
 ・融資による利息収入

銀行も多様化してきており投資信託や保険を販売しているから、荒い要件ではあるが基幹収益といえば、この2つだろう。

ちょっと考えてみる。手数料収入というはの我々が使うATM使用料であったり、振込手数料であったりと割りと簡単に想像がつく。ただ融資の利息収入の原資(つまり貸付金)はどこから来るのか?と考えると、我々の預金であることは言うまでもない。つまり「他人の褌で・・・」という話だ。また、融資にいたっては、こんなことも珍しくない。

どうしてもお金が必要で、近くの銀行に行き、1,000,000円の融資を申し込んだ所、銀行員から「それでは1,000,000円の定期預金を担保に入れてください」

おかしーじゃねーか!と思われるが、実はよくある話。ただ、これではほとんどの人が借りられないという事になるので、よくあるのが「給与振込口座に指定されている」「公共料金の引き落とし口座がある」といった具体的な取引実績があれば、

「1,000,000円貸しますので700,000円は定期預金担保にしてください」

という事になる。具体的な数値を下記の条件下で考えてみる。

 ・1,000,000円の借入利率は5%
 ・700,000円の定期預金は便宜上、利率は0%

年間の借入れ利息は

  1,000,000 x 5% = 50,000

となる。ところが、700,000円は定期預金として使われてしまうので、実際に1,000,000円を借りたとしても、使えるお金は300,000円。もちろん借入金額は、1,000,000円であることには変われないから、上記50,000円の利息を払って300,000円しか使えない計算

  50,000 ÷ 300,000 = 16.66%

となる。ウソのような本当の話。これは企業の財務に関わる者であれば、誰でも知っている話で、表面金利より実際の預金担保を差し引いて計算される金利のことを実効金利という。

http://www.ccsjp.com/shikin/shikin203.htm

こんなバカげたスキームがまかり通る理由は何かといえば簡単。銀行とは、資本主義社会を実質統治しているからに他ならない。こんな絶対に儲かる仕組みにも関わらず、破綻して公的資金が注入されるというのが、その裏づけてもいえよう。また、もし資金決済や給与振込が銀行を介さないとどうなるか?企業が運転資金を調達できなかったらどうなるか?といった事を考えれば明白。つまり銀行のおける預金者向けのプライオリティなど低い。「1口座のみしか開設できない」と言われるのだって、善良な預金者には関係ない。また、昨今、窓口での公共料金支払いをあからさま嫌ったり、振込手続きを預金者のPCで操作させるのも、振込・引出上限金額を設定するのも、表向き「客の利便性」と銀行は訴えているが、本当にそうなのかと思うことがしばしばある。もっと言ってしまえば、こちらに関係なく、自前のリストラクチャリングの一環で銀行同士が合併し、支店を統廃合する。果たしてこれでよいのか?

銀行にもよるが、友人を冷遇した銀行というのは、地方銀行でも大手。余り個人客に顔向けしないで商売しているのはよく言われている。もちろん、おのおの銀行には色があるが、どこの銀行も根源はこのような事情があるには変わりない。

社会科とは何だ?

2006年10月28日 日常
世界史の履修漏れが問題となっているが、学校という場において、半ば公然と成績査証されていたという事に驚きを隠せない。そりゃ、どこでもやっているだろうという話になってしまえば、それまでだが、少なからず、約束事は守ろうよというスタンスを明らさまに崩すというは、やっぱりマズイだろう。

社会科という科目を考えてみると思いつくだけで、地理、日本史、世界史、現代社会、政治経済、倫理(もっとあるかもしれないがカタギの高校ではないので、これくらいしか思い浮かばない)とある。これらを「社会」としてくくってしまうのは、無理があるのではないかとすら思う。これらを全く何も知らなくても、社会生活に支障をきたすか?と考えた場合、少なくとも生命の危機にされされることはない。逆に「知っていたら、いいよね」的な耳より情報の学問ではないかと思うのだが。例えば海外旅行に行って「万里の長城」を見た時に、何も知らなければ「延々と続いているなぁ」で終わるところを世界史を知っていれば「こんなバカみたいに長いものを秦の始皇帝が作らせたのかー!」と唸れる特典がある。いらねーっちゃ、いらない話かも知れないが、あったらあったでいいだろう。また地理に至っては、日本人はかなり、外国の地名を知っている国民である。以前、京都でオーストラリアから来た老夫婦の旅行者と地下鉄で色々と話す機会があったのだが、その人達が知っている日本の地名は、東京、京都、広島、長崎だと言う。この話を会社でしたしたところ「まぁ、そんなものでしょう」というのは副社長秘書の話。我々の感覚だと「横浜とか大阪くらいは知っているだろう〜」というのはかなり甘い話のようだ。

日本史は縄文時代から明治時代くらいまでが一般的か。ただ、昨今の情勢を見ていると、戦前、戦中、戦後をもっと勉強するべきかとは思うが、歴史が近ければ近いほど、教える側の思想も盛り込まれてくるケースや、実際に未だに歴史ななっていない部分が多々あるから、これはこれで問題が多い。と考えると、うやむやとは言わないが、国語以上に答えがないケースが多い。そう考えてみると、社会科というのは難しい。少なくともその時々で勉強したとしても地理など、今日、国境線や国名や首都が変わってもおかしくない。(自分の時は、ソ連だったし、東西ドイツがあった)現代社会にしても然り。教科書に書かれている社会問題的な事だって、夜のニュースで覆されることだってよくある。

社会科とは何であろうか。三角縁神獣鏡が出てきたって、織田信長が本能寺で没したって、ビルマがミャンマーになったって、知らないからといっても興味がなければ、もっといえばテストがなければ全く影響はない。影響がない度合でいえばディープインパクトが凱旋門賞で3着になったくらい影響はない。そう考えると学問というより趣味に近いものかもしれない。そこで考案。最近、本屋に行くと「大人になって学ぶ中学の数学」といった本が平積みになっている。これに一歩踏み込んで、どこかの専門学校で、資格・検定も何関係なく「日本史趣味講座」なんてやったら、結構、受けるのではないかな。味覚の感覚が大人になると変わるように、学生時代には苦手でも大人になれば興味が出てくることなんていくらでもあるのだから。

美しい国へ

2006年10月27日 読書遊戯
ISBN:4166605240 新書 安倍 晋三 文藝春秋 ¥767

たまにはアカデミックに。画像のとおり安倍晋三著「美しい国へ」という本を読んでいる。取り立てて自民党支持者でも、安倍首相が好きという訳でもない。ましてや、政治的思想も皆無。ただ、北朝鮮問題やら中韓関係やらと色々と難しい問題を抱えた国のリーダーは何を考えているか、どのような理想を掲げているかを知るために購入。

まだ半分程度しか読んでいないが、多少、小難しい事も書いてはあるものの、かなり読みやすい。具体的には、ここ15年来の歴史をなぞって書かれている。色々な人が、色々な思想があるし、好き・嫌いもあると思う。たまには、こういった本も読もうと思うのは、政治に興味が出てきた証拠でもあるかな。

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いつだったかのニュースで「Webが発達しても新聞は必要か?」というアンケートで、90%以上の人が「必要」と答えている。それだけ、世間の人は活字の役割は重要と認識している証拠ではないかと思う。最近では、何か調べようと思ったら、検索サイトに単語を打鍵してひっかければ、あらゆる情報が入手できるが、それでディスプレイに表示されるログが「はい、知識です」というのは浅慮。ある事柄に興味を持ち、本で調べる、あるいは本を読むという事はWebのような即効性はないが、深く染み渡る本当の知識になるのではないかと思う。
北海道日本ハムファイターズ、44年ぶりの日本一おめでとうございます。東京にフランチャイズがあった頃からのファンの皆様、北海道のファン皆様、鎌ケ谷ファイターズのファンの皆様、心より祝福いたします。どっかで書いたが、日ハムの試合というのは、パの試合ではよく見ているし、今日、活躍した選手の多くが追浜や鎌ケ谷で見た選手ばかりなので、わが事のように嬉しい限り。また優勝決定後、ニュースなどで札幌の様子が映し出されていたが、その中の多くが

 「北海道が日本一になったのが嬉しい」

という声が何度も聞かれた。例えば、横浜が優勝した時に、

 「神奈川が日本一になって嬉しい」

という声は、ないとは言わないが、聞かれなかった声。やはりそれだけ北海道の人は、郷土愛が強いというのが伺える。今日も何度かスタンドの光景が映し出されていたが、年齢層も男女比率もバラバラ。またテレビ視聴率が北海道地区で50%という事を考えると、それだけ道民の方々が、みんなして応援しているというが大変よく分かる。

ふと考えてみる。今年の日本シリーズ、戦前の予想は中日の有利、圧勝くらいの勢いだった。根拠としては個別の成績であったり、チームの成績であったり数値として現れる強さ。しかしハムの場合は、数値では中日には劣るかも知れないが、それが現れないチームカラーであったり、ファンの声援であったり、そういった強さが最大の要因ではないだろうかと思う。

ここ4年間の日本シリーズは、パが4連勝中。実力云々と言われているが、Team Identityみたいな事を考えてみると、やはりセよりパのチームの方が色濃く感じる。よく「巨人戦依存のビジネスモデルが崩壊」みたいな話が出ては、やいのやいの言われているが、実は、球団を回している人達は、我々より先にとっくに気がついていて、あれやこれやと新しいビジネスモデルを試行錯誤しているところではないかと思う。その魁になったのが日ハムで、先にこれから脱却して、3年前より北海道という地に根を張り「道民と供に」的に今日の日本一を成就したのが確固たる事実。これが本来ある姿だと思うのだか、ようやくここに来て「これが新しいビジネススタイルですよ」とうっすらと示しているように思える。他の11球団の球団オペレーターの人達はこの日ハムの優勝をどうみているのだろう。

思う。ニュースで「野球なんてセもパもよく分からなかった」というおばちゃんが、上から下まで「ハムファンです」を主張しているような格好で、はしゃいでいる姿を見ていると、一挙手一投足に一喜一憂できるくらいのトーンでも十分楽しめるというのは、プロ野球とは何か?プロスポーツとは何か?を教えてもらった気分。無論、弱いチームだとこうは中々上手くは行かないが、北海道の人は「どんなに弱くても」くらいの郷土愛があるだろうから「北海道は野球が盛んな地域」と言われる日も来るのではないだろうか。
昨日の「新庄中心の中継」が意外と反響があって驚いているのだが、よく考えてみると、これらの構図というのは、世間では普通に偏在し、中に入り込んでいればいる人ほど見落としがちな事が多い。例えばディープインパクト。これを昨日のA群〜D群に当てはめた時、今まで競馬にほとんど興味がなかったC・D群の多くが、ディープインパクトについて関心を持ち、みんなして凱旋門賞の中継を見ては、敗因について、やれ斤量だ、馬場とまで、受け売りとはいえ言っている(もちろん全員という話ではない)しかし、ディープインパクトが出ないレースまで、興味があるかというのは全然、別の問題で、むしろ、ディープ以外は全く興味がないという方が多いのではないだろうか。つまり競馬が主語ではなく、あくまでディープインパクトという馬が主語になっていて、彼等にしてみれば、競馬=ディープインパクトという図式ができあがっている。ディープインパクトは年内に引退を表明しているので、競馬=ディープインパクトという人達のうち、どれだけ競馬という娯楽に留まって付き合ってくれるかというは、難しい話かもしれないが、0であることはない。そう
いった意味では、JRAのディープインパクト全面押し出しキャンペーンはアリだろう。

もう一つの例としては、三国志。他に例もあるが、一番分かりやすい。今日、小説・三国志、横山光輝のマンガ、ゲームなど色々と媒体を介して三国志という物語が表現され、ことさらマンガやゲームが入り口という人は多い。また、女性キャラ、架空のキャラが登場するマンガが出たり、モチーフとして三国志を使った小説・マンガも多く出版されている。

きっと50年前から三国志好きのじーさんやストイックに三国志を追求している人からすれば「邪道だ!」とか「ゲームの知識がなんか」とか「女キャラなど許せない」という人がいるはずだし、きっとどこかの三国志系掲示板では、お互いかみ合わない意見が飛び交っているのではないかと予想する。しかしゲームから三国志に入った人、女キャラに魅せられて、王道、吉川英治三国志を読みだして果ては正史も読んで、三国志じーさんになる可能性だってある。

考えてみる。これらは善悪とか、あっている/間違っているとか、邪道/外道という二元論では片付けられない話なのではないと思う。大きいカテゴリーにおいては、競馬だし三国志。これら手法は、娯楽や産業のアプローチとして切り口と捉えれば、ネイティブの競馬好きや三国志好きもいいのではないか。むしろ入り口は用意されているが、その先は?というと、意外とほったらかされている事が多いだろ。15年ほど前、こぞってF1,F1と言っていた人達は、どうしたのだろうかと思う。

って結論は昨日と同じだな。

新庄中心の中継

2006年10月24日 日常
帰宅後、日本シリーズをテレビで見ていたのだが、1つのプレイが落ち着くと、ひたすら新庄が映っていたという感じ。ここのところ、ほとんどCSで野球中継を見ていたので、なんとなく違和感があったのだが、地上波という事を考えると、こんなもんかとも思える(もちろん新庄が悪い訳ではない)どうもここ5年くらいの間にプロ野球というものの層がハッキリと分かれてきたのではないかと考える。その昔は、広く大衆に受け入れられていた(と思われる)プロ野球も、今日、ファンといわれる人達を荒く仕訳してみると

 A群・・・10試合以上は球場に行きCS・ケーブルの契約もしている
      (思いっきり野球好き)

 B群・・・年に数回は球場に行き、中継はだいたいみる
      (ほどよく野球好き)

 C群・・・昔は野球を見ていたが、最近は余り見ない。
      (野球に余り興味がない)

 D群・・・野球はまったく見ない
      (野球に興味がない)

というPortfolioになっているのではないかと思う。今、行われている日本シリーズはA群、B群の人達は、現地またはテレビ、ラジオ、インターネットなどで、だいたいは情報を入手している。つまり、テレビの作り手側とすれば、ほっておいても見る層。一方、テレビの作り手としては、C群、D群の人達にどうやって中継を見てもらうようにするか?という点において、何かとニュースバリューがあり、ビックネームの新庄を前面に押せば、見てもらう可能性は高くなる。もちろんこの手法で、A群〜D群の全ての人達が「わ〜い」といって喜ばれる事はありえない。A群の人達にしてみれば「新庄じゃなくて、小笠原をもっと出せ」「他の選手だっていいプレイはたくさんある」という意見は正論。かといって、新庄の露出度が少ない中継になれば、C群、D群の人達は「知らない人ばかり」な中継を見ないだろう。ここは難しいところ。

間違いなく自分はA群に所属しているし、マイミクの野球好きの多くもA群だろう。よって、ワタシと同じく、違和感がある中継と思った人も少なくないと思うし、中継方法が気にいらないと思う人だっているだろう。ただ、余り、ここに来て「マスコミは新庄ばかり」の一時の「巨人ばっかり報道」的に考えてストレスを溜めるより前出のように「まぁ、こんなもんだよな」くらいに思ってみていた方が楽なのではないか。

日本プロ野球機構が、本当に野球規約の前文に書かれている様な理想を追い求めるのであれば、A群、B群だけを相手にしていればいいというものではない。C群、D群の人達への入り口として「新庄中心の中継」があってもいいと思う。問題はその後。その人達をB群、A群に囲い込む努力は誰かがしないといけない。「新庄ばかり見ていたけど、稲葉ってのもスゴイな」と興味示せさるのは、性質上、商売上、常に旬の話題を追いかけざる終えないマスコミではない。それは選手であり、チームであり、球団であり、日本プロ野球機構のそれぞれが努力し、マスメディアを逆に利用していくしかないのではないかと思う。

らしく

2006年10月23日 日常
昨日の日記でもちょこっと書いたのだが、子供というのは、元来、大人よりわだかまりや遠慮がないから、親同士がどうこうというのは、関係なく子供は子供の社会でうまくいけるはず。ところが、昨今のニュースなどを見ていると、どうも大人数で、一方的にいじめが横行する傾向があり、自殺するというなんとも言えない事象が相次いでいる。いじめは我々の時代でも当然あった。でも自殺する奴など、いなかったと思う(いたかも知れないが、こんなに多くはない)やっぱり、その当時は、いじめている方も、肉体的、精神的に限界を知っていたからではないかなと思う。

お子さんがいる知り合いに昨今の学校事情を聞いてみると、ちょっとしたケンカであっても児童・生徒の家に電話がかかってくるとか。もちろん、大怪我したとかそういった時は別だが、些細なことでも学校から連絡が入る。つまり、子供のケンカに大人が出てくるという訳だ。凄く悪意に考えれば、学校側の「連絡はしましたよ」的に聞こえる。

そもそも、何も手を加えなければ、何となくうまくいくものを誰かがどこかのタイミングで壊しているから、歪んだ世界になるのではないかと時々思う。いじめは、ない方がいいとは思うが、でも、まったく何もないというのも、いかがなものか。いじめられた方だって、反撃するチャンスと感じて戦うべきたと思うのだが、そうはさせてくれないのかな。のび太だって、ドラえもんがいるとはいえ、ジャイアンに仕返しするのだし。

自分は子供がいないから好き勝手を言っているのかも知れないが、簡単に「子供らしく」などという大人も、ある意味では、好き勝手言っているのだろう。おのおのの時代で「らしさ」の定義なんて違うのだから。
追浜観戦メンバーを中心に30人で、第二回チャージバーベキュー(秋)を開催。30人というと結構な人数のような気もするが、延べ人数だと50人くらいに声をかけたような気がする。もう誰に声をかけたかすらハッキリ覚えていないけど。まあ、30人も集まれば豪華絢爛でしょう。というより、この日記を読まれている方で「誘われてねーぞ」と言われる方、悪意はありません。誘うのを忘れているだけです。前回は普通に追浜のレギュラーメンバーすら忘れましたし。

なんというか、今回のバーベキューも10時から始めたのだが、焼いたり食べたりしているうち、あっという間に15時という感じ。前回もそう。主な食べ物は

 ・マグロ汁
 ・モツ煮
 ・マグロのカマ
 ・フランクフルト
 ・焼き鳥
 ・ガーリックトースト
 ・カルビ、ハラミ、タン(天狗家)
 ・飲み物色々
 ・デザート色々

今回は天狗家の肉を10人前買っていったのだが、今日の菊花賞の勝ちタイムより早くなくなったな。しかし、これで2,200円の会費だったら結構、豪華ではないか?ただ飲み物が少し足らなかったので、少し会費を上げてもよいかも。

今回は、色々な参加者のお子さんがたくさん来ていたのだが、子供ってスゴイね。まったく親同士が初めて会っても、子供は年齢も性別もまるで関係なく、ほとんど時間をかけずに皆で遊んでいる。そもそも子供同士の社会では、特に遠慮もないし、わだかまりも最初からないから、自然に溶け込んでいる。自分らも子供の時もそうだった気がするし、そうやって、少しずつ人との付き合い方みたいなことを覚えていったような気もするな。歪んだ社会の訳分からないニュースも、まったく知らない子と遊ぶような機会をたくさん提供してやれば回避できることが、いくらでもあるのではないかな。

季節感

2006年10月21日 日常
ここ数年、1年が本当に早い。季節の変わり目を野球と競馬の番組で追っかけていくと、本当に早く感じる。だいたいこの時期は、日本シリーズと競馬のG1シリーズがぶつかる。そう考えると「ああ、秋だなぁ」と思い、すっかり野球の話題もなくなり、競馬もジャパンカップにまで来ると、今年も終わりという感じになる。そして今日は日本シリーズが開幕。10月も後半に突入。気がついたら今年も終わるのだろうな。

モスジーバー

2006年10月20日 日常
おとといだったか『めざましテレビ』にて『モスジーバー』なる言葉を知る。なんだかプロ野球ダメ外国人列伝に出てきそうな名前だが、モスは『モスバーガー』、ジーバーは『じいさん、ばあさん』とのこと。つまりモスバーガーで働く高年齢の方を言うそうだ。めざましテレビでは五反田店の様子が放映されていたが、ここでは昭和9年生まれの今年72歳の女性がふつうにカウンターで仕事をされている。同店の32歳のエリアマネージャー曰く『人生経験が豊富なので我々では教え切れない接客の知識がある』とのこと。

確かに考えてみれば、ファーストフードの店員の言葉使いなど真剣に聞いていたら聞くに耐えないものがあるが、そもそも、ご高年齢の方は平均的に我々より言葉使いが丁寧。それだけでも「接客」という概念においては印象が良い。また、これは放映されてはいなかったのだが、レジなどのシステムの取り扱いも『誰でも早く簡単・正確に』をコンセプトに作られているから、ご高齢者の方にとっても言うほど難しくないだろう。何より若者に比べ総じてマジメであるのが、雇用の最大のメリットのように思える。ちなみにワタシが昼休みによく行くモスバーガー天王洲支店にも、明らかに他のファーストフードにいない年齢層の方が働いている。

思う。確実に日本は高年齢化社会になるのでモスバーガーに限らず、ご高年齢の方を雇用する企業がどんどん出てくるだろう。もしかしたら、球場のビールの売り子もマスターズリーグ状態になって

あんたのお父さん(お母さん)には昔、よく買ってもらったのよ〜

という『売り子歴30年・お客親子制覇』なんて人が出てきてもおかしくないかもな。

10.19

2006年10月19日 日常
10月19日
(じゅってんいちきゅう)

今年もこの日がきたというべきか、あれから18年も経ってしまったのかと思うと、やたら歳をとったような気がする。多分、野球を見つづけている限り、1988.10.19のことは決して忘れないし、これ以上のゲームを目にする事は生涯ないと思う。

第一試合、オーバーランで三本間で挟殺された代走・佐藤、勝ち越しタイムリーを打って2塁ベース上で生涯初のガッツポーズを見せた梨田、倒れ込むように生還して中西コーチと抱き合う故・鈴木貴久、初のリリーフ登板した阿波野、第二試合、吹石の涙の第2号ホームラン、ブライアントの勝ち越しホームラン、高沢の同点ホームラン、水上のスーパープレイ、近鉄最後の打者・羽田の併殺、加藤の投球練習なしでプレイした10回裏。

思い浮かべてればスゴイプレイばかり。ふと考えてみると、10.19でプレイした選手で2006年、現役選手だったのは、吉井(オリックス)だけ。やはり18年は相当昔の話。今、野球好きが、パ・リーグを見ているといっても全然、不思議ではないが、当時、関東地区でパの試合を球場で見に行くというと、変わり者扱い。ただ、時代を経て考えてみれば、この時代からパを見ていた事は、よかったなぁと思える。

当時からパを見ている人は、今日だけで1日30回は川崎球場を思いだすのではないかな。
昨日、会社帰りに『ワールド・トレード・センター』を観ようと検索をかけた所、時間からして新しくできた川崎LAZONA(ラゾーナ)内にある『109cinemas』がヒット。映画は備忘録に書くとして、このラゾーナはショッピングモール+シネコン、大型家電量販店、フィットネスクラブなど流行の『大型よろずや』状態なのだが、何が驚いたって

 いつの間に作ったんだよ

ということ。川崎というと東芝の城下町で、東口は京浜工業地帯へと続き、競馬場やら競輪場と色でいうと灰色のイメージが強い。ところが急にこんなもの作ろものだから、感覚がおかしくなる。

街は生きているということだな。

第二次大矢政権

2006年10月17日 日常
正式にリリースになった第二次大矢政権。個々の首脳陣をなんちゃらかんちゃらというより、全体の雰囲気からして、どうも「配置転換いっぱいやりました」感が否めない。新しく他所から来たという人がいてもいいのではないかな。か、絶望的に引き受け手がいなかったとか。いずれにしても刷新的とか新鮮感は余り伝わってこない。もちろん良い方に転がれば、さしたる問題ではないのだが。先祖帰りは勘弁だなぁ

昨日、NEWS23を見たのだが、監督就任っぽい平均的なコメントが多かったように思える。着目すべきは「ベテランであっても、競争に勝てば起用する」という点。忘れられていた当たり前っちゃあ、当たり前の話。なんでもかんでも若手起用というのは反対。また今朝のニッカンスポーツによれば、鈴木尚典を競争に加える的な記事が出てきたので、ちょっと面白くなりそう。大矢監督といえばコンバートだが、コメントのトーンからすると、どうも以前のように、ガラガラポンの派手なコンバートはなさそう。だいたい新しく監督に就任すると、色々とやりたがるものだが、大矢さんの場合は、余り根拠はないのだが2回目の就任だし、そんなに派手にはいじらないのではないか。

と考えたのだが、サード村田、ショート石井、ライト金城とした場合、センターは吉村か?あとは競争か?さすがにベタでファースト佐伯はないだろう。7番あたりに小田嶋が入ったら面白いな。

って、こう考えている時が一番楽しい。来年の今頃は現実だからなぁ。

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